6月14日(木)、小里川ダムの上流に位置する恵那市立山岡小学校4年生の児童25名が、自分たちが住む地域の防災施設である小里川ダムを訪れました。今回の見学は、小里川ダムを通して、ダムの目的やしくみを学ぶとともに、水と地域との関わりを学ぶ総合学習の一環として実施されました。
当日、児童たちはバスに乗って、引率の先生と共に管理支所の隣にある道の駅「おばあちゃん市・山岡」に到着。ふれあい橋を渡って管理支所にやって来ました。初めに小里川ダム管理支所の小池管理第一係長から、小里川ダムの目的や大きさ、ダムができるまでの歴史などについて説明を聞き、その後、職員の案内でダムの中に移動しました。
ダムでは、普段は一般解放されていないダムの心臓部「ゲート室」に入って、水が放流される放流口を間近で見たり、外とは別世界のようにひんやりとした空気が漂う「監査廊」を通ったり、それぞれ職員の説明を受けながら見学しました。また、ペットボトルを使って、ダムの洪水調節のしくみを確認する実験も行い、ダムの役割や洪水調節のしくみを楽しく学びました。
道の駅「おばあちゃん市・山岡」から
ふれあい橋を渡って管理支所へ
小池管理第一係長の説明を
熱心に聞く児童たち
小里川ダム管理支所からダムに向かう途中、まずは外からダムの外観やゲートを見学
ダムの上の道路を歩いて
内部への入口に到着です
修理用ゲート巻上機の説明に
真剣に聞き入る児童たち
管理支所のコンピュータでも操作できる
ゲート(水門)でおりがわ湖の水位を調節
全員がヘルメットを着用して
秘密基地のようなゲート室を見学
ペットボトルを使った実験でダムの洪水調節のしくみを学習
説明を受けた後に、各自で実際に実験して確認しました
ダムの上方部分にある展望テラスからは
下流方面や連なる山々を一望できて感激!
通廊にはダムに関する情報パネルがいっぱい
見ながら学べるお勉強スペースです
元気に何人もの手が上がった質疑応答タイム
児童の代表者からお礼の言葉がありました
学校で教科書を見て学ぶ勉強とは違って、実際に迫力あるダムの外観を見たり、内に入って、大きなゲートや修理用ゲート巻上機を見たり、長く続く通廊を歩く体験型の勉強に、児童のみなさんは生き生きとした表情で楽しそう。質疑応答タイムには、さまざまな質問が相次ぎ、「ダムを管理している職員の数は何人ですか?」との質問に、「職員の数は5人ですよ。でも、24時間、365日間、ダムをカメラで監視していることが必要なので、交替で監視するため手伝ってもらう人達もいます。」と聞いて、思ったより少ない職員数と仕事の大変さに驚いていました。
今回の見学には、地元のケーブルテレビ「アミックスコム」が取材のため同行。引率の先生からは、「教室で学ぶだけではわからないことを、こうして現場を見ることで深く理解できる学習は、児童たちにとってとても魅力的なこと。今回のダム見学は、みんなとても楽しみにしていて、意欲的に取り組んでいます。本当にありがたいですね。」とのお言葉をいただきました。
迫力あるダムを背景にして記念撮影