身近な庄内川と親しみ自然環境を学ぶ【名古屋市立川中小学校の総合学習を支援しました】

 庄内川河川事務所では、庄内川の河川敷を利用し、子どもたちが川に入って生物をとったり、楽しく川を体験することで川への理解を深め、川にすむ水生生物を間近に見たり、直接触れることなどを通して、河川環境や生物の多様性を実感してもらう機会として、小学校の「総合的な学習」を支援しています。6月12日(火)は、「矢田川子どもの水辺」で、タモ網を使っての水生生物捕獲と水質調査をサポートし、川中小学校3年生46名の学習を支援しました。

●開催場所: 「矢田川子どもの水辺」名古屋市北区成願寺 矢田川ふれあい橋下流右岸
●観察指導: NPO法人土岐川・庄内川サポートセンター
●支援協力: 矢田川子どもの水辺協議会 川中学区のみなさん

活動状況0
タモ網を使って水生生物捕獲にチャレンジ!


≪川遊びを通して河川環境を実感≫
 朝から青空が広がる「矢田川子どもの水辺」で、川中小学校3年生が川の環境を学ぶ総合的な学習が行われました。学校から、引率の先生と共に中堤防を歩いてきた児童たちは、「おはようございます!」と元気な声で挨拶しながら会場に到着。靴を川遊び用に履き替え、タモ網の使い方を教わってから、一人ずつタモ網をもらって「水生生物とり」に挑戦しました。川遊びを楽しんだ後は、捕まえた水生生物を水槽に入れて観察し、名前や特徴などためになる説明も聞きました。また、タライに入れた大きなコイに触れる、お魚タッチも楽しみました。川の水と水道水の透視度を見比べる透視度検査やパックテストによる水質調査も実施して、見た目ではわからなくても川の水が汚れていることや、生活排水で川を汚さないようにすることの大切さを学びました。
 同行した校長先生からは、「自分たちの身近を流れている川と親しむこと、水生生物と触れ合うことは、児童たちにとってとても貴重な体験になると思います。また河川事務所のみなさんには、準備やサポートをしていただき、本当にありがたいと思っています。」と、保護者の方からは、「見守りを手伝うために参加させてもらいましたが、親の私たちも一緒に川との触れ合いを楽しませてもらいました。また水質調査は、見た目だけではわからない川の水について知ることができ、とても勉強になりました。」とのお言葉をいただきました。


総合学習準備

活動状況1
天気は快晴!生徒は暑い中元気に到着!

活動状況2
川遊び用の靴に履き替え流れを渡って中洲へ

あいさつ&安全講話

活動状況3
挨拶する矢田川子どもの水辺協議会
会長の神野英之氏

活動状況4
川遊びの注意点を話す
庄内川河川事務所 山田地域連携グループ長

ガサガサ調査(水生生物捕獲・生物説明)

活動状況5
ライフジャケットの着方を教わり全員が着用

活動状況6
「すごいの捕まえた!」「いたいたやったー」
あちこちで元気な声が飛び交いました

活動状況7
講師の佐藤さんから
捕まえた水生生物の話を聞きました

活動状況8
説明を聞いた後は
水槽の間近に寄ってじっくり観察

水質調査

活動状況9
透視度計を上からのぞいて
川の水と水道水の透視度の違いを確認

活動状況10
色の変化で川の水がアルカリ性か酸性かを調べる
パックテストを実施

お魚タッチプール&リリース

活動状況11
大きなコイにみんなでタッチ
「でっかいな!」「ぬるぬるしてるよ」

活動状況12
みんなでタッチしたコイを川にリリース
「さようなら」「元気でね!」

帰校準備

活動状況13
サポートのみなさんに先生と児童たちから
お礼の言葉がありました

活動状況14
濡れた靴を履き替えて帰校の準備です

●平成30年6月12日(火) 晴れ 気温28℃
 水温24℃ 水質調査 pH7.5(パックテスト) COD (mg/L) 4.0 (パックテスト) 透視度 82cm

●捕れた生物(24種類)
 アユ、オイカワ、タモロコ、コイ、フナ、ニゴイ、ブルーギル、ブラックバス、ナマズ、マハゼ、カマツカ、ドジョウ、ウキゴリ、
 ヨシノボリ属、ゴクラクハゼ、テナガエビ、スジエビ、ヌマエビ属、モクズガニ、ヤゴ(ハグロトンボ)、ヤゴ(コオニトンボ)、
 ヤゴ(コヤマトンボ)、トノサマガエル、ミシシッピアカミミガメ