庄内川河川事務所では、身近な川を題材とした小学校の「総合的な学習の時間」を支援しています。子どもたちが川に入って、生きものと触れ合い、楽しく川を体験することで多様な生態系や河川環境の状況などを学習する内容です。
6月5日(火)は、清須市立西枇杷島小学校5年生96名が参加しました。「みずとぴぁ庄内」前の庄内川右岸で、タモ網を使って水生生物を捕獲。また川の水質調査も行いました。
●開催場所: | 庄内川右岸13.7km~14.0km付近(みずとぴぁ庄内前) |
●指導者等: | 庄内川・土岐川サポートセンター 佐藤(裕)氏 他(講師・補助4名) |
●活動支援: | 清須市役所 建設部都市計画課 庄内川河川事務所 調査課地域連携グループ |
タモ網&バケツを手に、4人1グループになって水生生物の捕獲に挑戦中!
≪身近な河川環境を体感する水生生物調査≫
西枇杷島小学校の子どもたちが、庄内川の河川敷に到着したのは正午。まずは講師の間野さんからタモ網の使い方を教わりました。準備を整えて川に入ると、最初はおそるおそる歩いていた子たちも、すぐに水に慣れて大はしゃぎ。30分ほどガサガサ探検(生き物捕獲)が行われ、その後は水生生物の学習タイムとなりました。「このあたりは河口から約14kmと、海に近い場所です。そのため海と川の生き物が、たくさんいます」という説明に、子どもたちは興味シンシンな様子。大きな亀を手にし、「これは何か知っていますか」という問いにも、「ミシシッピアカミミガメ!」とたくさんの手が上がりました。その後、タライに入れたウナギや、自分たちで捕まえた小魚などにもタッチ。さらに川の水と水道水の透視度を見比べる透視度検査を行い、川の水が汚れている現状を学びました。
同行された保護者の皆さんも、水槽に目を凝らして魚たちを観察。「身近な川に、こんなにいろいろな生き物がいるなんて知らなかった。知れば知るほど、おもしろい」と感慨深げでした。
学習準備
川での注意点を語る庄内川河川事務所
調査課地域連携グループ長
「タモで川底をガサガサやりましょう」と
講師の間野さん
安全のための必需品。ライフジャケットの
正しい着方を学びました
「冷たくないよ」「足が動かな~い」など
ワクワクドキドキ、川の中へ
ガサガサ調査(水生生物捕獲・生物説明)
「こういう場所に生き物が隠れてるよ」とサポートのみなさんがアドバイス
川底を足でかき混ぜたり、石をどけたり、流れてきたものをすくいあげたり、みんな作業に夢中
バケツの中に1匹、また1匹と入れられていく水辺の生き物たち
「魚をつかまえた」「エビが多い」「アメンボもいるよ」の声が、あちこちから聞こえてきました
水生生物観察&生き物タッチプール
石の下や草の茂みに隠れているテナガエビ
水槽をのぞき込んで、じっくり観察
ウナギにタッチ!「初めて触った」
「ぬるぬるしてる」と大興奮
大人気のミシシッピアカミミガメ
「外来種なんだよ」「大きいね」
水質調査
川の水と水道水が入っている2つの透視度計をのぞいて、透視度の違いを確認しました
閉会
サポートのみなさんに、
感謝の気持ちを込めてあいさつ
「楽しかったね~!」「また、したいね!」
と会話しながら学校へ
●平成30年6月5日(火) 晴れ 気温25.0℃
水温24.0℃ 水質調査 pH7.0(パックテスト) COD (mg/L) 8(パックテスト) 透視度 60.5cm
●捕れた生物(22種類)
アユ、オイカワ、コイ、カダヤシ、ブラックバス、ボラ、スズキ、マハゼ、カマツカ、ウキゴリ、ゴクラクハゼ、ウナギ、アユカケ、
ウツセミカジカ、ヌマチチブ、テナガエビ、ヌマエビ、モクズガニ、クロベンケイ、ヤゴ(ハグロトンボ) 、ミシシッピアカミミガメ、ヌマガイ