名古屋市守山図書館では、夏休み期間中に小学生と保護者を対象とした「第7回矢田川自然体験学習」を開催。8月3日(木)に矢田川橋緑地において、現地学習が行われました。庄内川河川事務所は、この現地学習でタモ網を使ったガサガサ調査(水生生物の捕獲)と捕まえた水生生物の観察、水質調査(透視度調査)を実施し、守山図書館の「矢田川自然体験学習」を支援しました。
● | 開催場所 | : | 矢田川右岸 6.0km付近 「矢田川橋緑地」矢田川橋より約200m下流 |
● | 講 師 | : | 庄内川・川ナビ歩こう会 代表 佐藤輝彦氏 |
● | 観察指導 | : | NPO法人土岐川・庄内川サポートセンター |
広々とした川の流れの中で水生生物捕獲に挑む参加者のみなさん
≪矢田川の自然を親子で体験≫
雲の流れが、ほどよく真夏の日差しをさえぎる「矢田川橋緑地」で、守山図書館の「矢田川自然体験学習」が行われました。現地には、小学生22名と保護者15名が集まり、講師の佐藤さんからタモ網の使い方を教わって、小学生はタモ網を、保護者はバケツを受け取って水生生物捕獲に挑戦しました。その後、捕まえた水生生物を水槽に入れて観察し、名前や特徴などの説明を聞きました。また、透視度計で川の水と水道水の透視度を見比べる透視度計調査も行いました。
守山図書館の阪口館長からは、「せっかく水辺が近い環境にあるので、地域を流れる矢田川のことを学ぶことは、とても意義のあることだと思います。そして、庄内川河川事務所の方にサポートしていただけるので、安全面においてとても安心で助かりますね。」との意見を、保護者として参加したお母さんからは、「夏休みなので子どもと参加しましたが、私も教わることが多くて楽しめました。透視度計は、横から見ただけでは川の水も水道水もまるで違いがわからないのに、上から見たらはっきり見え方が違って驚きました。」との言葉をいただきました。
挨拶する守山図書館の阪口館長
安全のため小学生は
全員がライフジャケットを着用
「いたいた!取れた!」「ママ見て捕まえたよ」「何かいるね」
親子で仲良く水生生物捕獲にチャレンジ!
準備されたテントの下で講師の佐藤さんから捕まえた水生生物の名前や説明を聞くみなさん
「矢田川にこんなに色々な魚がいるなんて驚きです」「とても勉強になりました」との声がありました
透視度計をのぞいて水道水と
川の水の透視度の違いを確認
親子の共同作業で透視度を測る調査にも挑戦
タライに入れられた大きなコイにタッチ
観察した後はみんなで川にリリースしました
川遊びの注意点を話す庄内川河川事務所調査課
新田地域連携グループ長
「図書館には川に住む生き物について学べる本も
数多くあります。」と紹介する籾山司書
●平成29年8月3日(木) くもり時々晴れ 気温31℃
水温26℃ 水質調査 pH8(パックテスト) COD (mg/L) 8以上(パックテスト) 透視度68cm
●捕れた生物(17種類)
アユ、オイカワ、タモロコ、モツゴ、コイ、ニゴイ、カダヤシ、カマツカ、ドジョウ、ナマズ、ウキゴリ、ヨシノボリ属、
テナガエビ、ヌマエビ属、アメリカザリガニ、モクズガニ、ウシガエル