庄内川河川事務所では、子どもたちが川に入って生物をとり、楽しく川遊びを体験することで川への理解を深め、川にすむ水生生物を間近に見たり、直接触れたりすることなどを通して、河川環境や生物の多様性を実感する機会として、小学校の「総合的な学習の時間」を支援しています。
6月23日(金)は、「矢田川橋緑地」で、タモ網を使っての水生生物捕獲や水質調査をサポートし、廿軒家小学校3年生116名の学習を支援しました。
●開催場所: | 矢田川右岸 6.0km付近 「矢田川橋緑地」矢田川橋より約200m下流 |
●観察指導: | NPO法人土岐川・庄内川サポートセンター |
一人ずつタモ網を受け取り広い範囲で班ごとに分かれて水生生物捕獲にチャレンジ!
≪川遊びを通して身近な河川環境を学習≫
気温31℃の真夏日となった6月23日、「矢田川橋緑地」で、廿軒家小学校の川の環境を学ぶ学習が行われました。学校から引率の先生と共に、河川敷を歩いてやって来た児童たちは、暑さにも負けず元気に「お願いします!」とサポートのみなさんに挨拶。最初に講師の佐藤さんからタモ網の使い方を教わり、一人ずつタモ網をもらって「水生生物とり」に挑戦しました。強い日差しの中、川の流れが心地よく、水深も川遊びには最適で、児童たちは大喜び。広々とした川の流れの中で水生生物捕獲を楽しみ、捕まえた水生生物を水槽に入れて観察し、名前や特徴などためになる説明も聞きました。また、2つのタライに入れた、大きなフナやコイに触れる「お魚タッチ」や、川の水と水道水の透視度を見比べる「透視度比較調査」、パックテスト(簡易水質検査)でpH(ピーエイチ)を測る「水質調査」も行いました。
サポートのため参加したお母さんたちからは、「川の近くに住んでいても、親だけでは危険なので川で遊ばせることもできませんが、今日は私たちも楽しかったし、知らないことも色々教えていただいて勉強になりました。」引率の先生からは、「以前、学校だけで河川学習を実施したことがありますが、教員だけでは安全面で心配がありました。今回のように、河川事務所のみなさんに準備から実施までしっかりサポートしていただけるのは安心ですし、それに加えて、生物のきちんとした説明を聞くことができることも、とてもありがたいですね。」との言葉をいただきました。
川遊びの説明をする
庄内川河川事務所調査課 新田地域連携グループ長
着方を教わり
全員がライフジャケットを着用
「いたいた!」「つかまえたよー」サポートのみなさんに見守られてみんな元気に楽しそう
講師の佐藤さんからみんなで捕まえた
水生生物の名前や話を聞きました
説明を聞いた後に水槽の間近に寄って
観察&質問タイム
タライに入れられた大きなコイとフナにタッチ
「ぬるぬるしてる」「でっかいね」
自分たちで捕まえた小魚を小さなタモ網で
すくってじっくり観察
透視度計をのぞいて
川の水と水道水の透視度の違いを確認
パックテスト(簡易水質検査)で
pH(ピーエイチ)を測る水質調査にも挑戦
家庭で使うシャンプーや油などが川を汚す話に
サポートのお母さんたちも大注目
熱中症にならないよう
活動の合間に十分な水分補給もしました
川遊びの注意点を話す
庄内川河川事務所・岩崎管理課長
サポートのみなさんに
先生からお礼の言葉がありました
●平成29年6月23日(金) 晴れ 気温31℃
水温26℃ 水質調査 pH6.5(パックテスト) COD (mg/L) 8.0 (パックテスト) 透視度90cm
●捕れた生物(23種類)
アユ、オイカワ、タモロコ、コイ、フナ、ニゴイ、メダカ、カダヤシ、カマツカ、ドジョウ、ナマズ、ヨシノボリ、
スミウキゴリ、テナガエビ、スジエビ、ヌマエビ、アメリカザリガニ、モクズガニ、アメンボ、ヤゴ(イトトンボ)、
ヤゴ(コオニヤンマ)、オタマジャクシ、ヒル