庄内川河川事務所では、庄内川・矢田川の河川敷を利用し、子どもたちが川に入って生物をとったり、楽しく川を体験することで川への理解を深め、川にすむ水生生物を間近に見たり、直接触れることなどを通して、河川環境や生物の多様性を実感してもらう機会として、小学校の「総合的な学習」を支援しています。
6月20日(火)は、「矢田川子どもの水辺」で、タモ網を使っての水生生物捕獲と水質観察をサポートし、西味鋺小学校4年生41名の学習を支援しました。
●開催場所: | 「矢田川子どもの水辺」名古屋市北区成願寺 矢田川ふれあい橋下流右岸 |
●観察指導: | NPO法人土岐川・庄内川サポートセンター |
●協 力: | 矢田川子どもの水辺協議会 |
タモ網を使って水生生物捕獲にチャレンジ!
≪川遊びを通して河川環境を実感≫
河原に吹く風が心地よい「矢田川子どもの水辺」で、西味鋺小学校4年生の川の環境を学ぶ総合学習が行われました。児童たちは、学校から引率の先生と共に元気よく中堤防を歩いてやってきました。
最初に講師の池田さんからタモ網の使い方を教わり、一人ずつタモ網をもらって「水生生物とり」に挑戦。サポートの皆さんに見守られて、川遊びを楽しんだ後、捕まえた水生生物を水槽に入れて観察。庄内川を代表するオイカワや、特定外来種のカダヤシやブラックバスなどの名前や特徴のほか、ためになる説明も聞きました。また、タライに入れた大きなコイやフナ、自分たちで捕まえた小魚に触れる、お魚タッチも楽しみました。川の水と水道水の透視度を見比べる透視度検査も実施して、見た目ではわからなくても川の水が汚れていることや、生活排水が川を汚してしまうことも学びました。
引率の先生からは、「普段は、危険なので川に入ってはいけないと児童たちに指導しているので、自分たちの生活圏の中にある川に、こんなに多くの生き物がいることは知らなかったと思います。身近な環境について詳しく知ることは、とても大切なこと。川の近くにある小学校ならではの、良い機会になっていると思います。」との言葉がありました。
会場準備の様子
ライフジャケットの着方を教わって
全員が自分たちで着用
庄内川河川事務所地域連携課
新田グループ長の説明を聞く児童たち
講師の池田さんから
タモ網の使い方を教わりました
「見て見て!」「捕まえたよー」
「いっぱいいるね」
メダカと似ている特定外来種のカダヤシ
講師の池田さんから
捕まえた水生生物の話を聞きました
説明を聞いた後は水槽の間近に寄って
観察タイム!
透視度計を上からのぞいて
水道水と川の水の透視度の違いを確認
生活排水が川を汚してしまうことを教わり
川を汚さないことの重要性を学びました
自分たちで捕まえた小魚を小さなタモ網で
すくってじっくり観察
タライに入れられた大きなコイとフナに
みんなでタッチ「でっかいね」「ぬるぬるだね」
川遊びの注意点を話す
庄内川河川事務所の新田グループ長
サポートのみなさんに
先生からお礼の言葉がありました
足も手も洗い靴も履き替えて学校に帰りました
●平成29年6月20日(火) 晴れ 気温27℃
水温 24℃ 水質調査 pH8.0(パックテスト) COD (mg/L) 7.0 (パックテスト) 透視度 60cm
●捕れた生物(18種類)
オイカワ、タモロコ、コイ、フナ、ニゴイ、カダヤシ、ブラックバス、ナマズ、ヨシノボリ属、ゴクラクハゼ、スジシマドジョウ、
スミウキゴリ、テナガエビ、スジエビ、ヌマエビ属、モクズガニ、ヤゴ(ハグロトンボ)、ヒル