庄内川河川事務所では、庄内川・矢田川の河川敷を利用し、子どもたちが川に入って生物をとったり、楽しく川を体験することで川への理解を深め、川にすむ水生生物を間近に見たり、直接触れることなどを通して、河川環境や生物の多様性を実感してもらう機会として、小学校の「総合的な学習」を支援しています。
6月9日(金)は、「矢田川子どもの水辺」で、タモ網を使っての水生生物捕獲と水質調査をサポートし、川中小学校3年生44名の学習を支援しました。
●開催場所: | 「矢田川子どもの水辺」名古屋市北区成願寺 矢田川ふれあい橋下流右岸 |
●観察指導: | NPO法人土岐川・庄内川サポートセンター |
●協 力: | 矢田川子どもの水辺協議会、川中学区のみなさん |
タモ網を使って水生生物捕獲にチャレンジ!
≪川遊びを通して河川環境を実感≫
気温25度を超える夏日となった「矢田川子どもの水辺」で、川中小学校3年生が川の環境を学ぶ総合的な学習が行われました。学校から、引率の先生と共に中堤防を歩いてやってきた児童たちは、みんな元気いっぱい。
最初に講師の佐藤さんからタモ網の使い方を教わり、一人ずつタモ網をもらって「水生生物捕獲」に挑戦。サポートの皆さんに見守られて、川遊びを楽しんだ後、捕まえた水生生物を水槽に入れて観察し、名前や特徴などためになる説明も聞きました。また、タライに入れた大きなコイや、自分たちで捕まえた小魚に触れる、お魚タッチも楽しみました。川の水と水道水の透視度を見比べる透視度比較調査やパックテスト(簡易水質検査キット)による水質調査も実施して、見た目ではわからなくても川の水が汚れていることや、生活排水が川を汚してしまうことも学びました。
同行した校長先生からは、「私の育った場所は川に近い環境ではなかったので川遊びの経験がなく、今日は児童たちと一緒に川のことを学ぶことが出来て、楽しかったです。」と、引率の先生からは、「川に一番近い小学校ということで、身の回りの環境を調べる学習の一環として、こうして川と親しむことができ、身につく学習ができました。河川事務所のみなさんにサポートしていただけるのは、本当にありがたいですね。」との言葉がありました。
会場準備の様子
ライフジャケットの着方を教わりました
庄内川河川事務所地域連携課
新田グループ長の説明を真剣に聞く児童たち
挨拶する矢田川子どもの水辺協議会
会長の神野英之氏
「お魚見つけた!」「これ何ですか?」「いた、いた、いたよー」あちこちから元気な声が聞かれました。
講師の佐藤さんから捕まえた
水生生物の話を聞きました
説明を聞いた後は水槽の間近に寄って
観察タイム
透視度計を上からのぞいて
水道水と川の水の透視度の違いを確認
パックテストで水質調査を実施
生活排水で川を汚さないことの
重要性も学びました
タライに入れられた大きなコイに
みんなでタッチ「ぬるぬるしてるね」
自分たちで捕まえた小魚にもタッチ
「ちっちゃいお魚かわいいね」
川遊びの注意点を話す
庄内川河川事務所の新田グループ長
サポートのみなさんに
児童たちからお礼の言葉がありました
●平成29年6月9日(金) 晴れ 気温26℃
水温 23.5℃ 水質調査 pH8.0(パックテスト) COD(mg/L) 8.0(パックテスト) 透視度 66cm
●捕れた生物(16種類)
アユ、オイカワ、タモロコ、コイ、フナ、カダヤシ、ブラックバス、ナマズ、ヨシノボリ属、ゴクラクハゼ、ウキゴリ、テナガエビ、
ヌマエビ属、モクズガニ、ヤゴ(ハグロトンボ)、ヤゴ(コオニヤンマ)