庄内川河川事務所では、子どもたちが川に入って生物をとり、楽しく川遊びを体験することで川への理解を深め、川にすむ水生生物を間近に見たり、直接触れたりすることなどを通して、河川環境や生物の多様性を実感する機会として、小学校の「総合的な学習の時間」を支援しています。
5月16日(火)は、「みずとぴぁ庄内」前の庄内川右岸で、タモ網を使っての水生生物捕獲や水質調査をサポートし、新川小学校5年生85名の水生生物調査活動を支援しました。
●開催場所: | 庄内川右岸13.7km~14.0km付近(みずとぴぁ庄内前) |
●指導者等: |
土岐川・庄内川サポートセンター 松坂吉昭氏(清須・あま・大治かわまちづくり協議会 会長) |
●活動支援: |
清須市役所 建設部都市計画課 庄内川河川事務所 調査課地域連携グループ |
一人ずつタモ網を受け取り水生生物捕獲に挑戦!
≪水生生物調査で身近な河川環境を実感≫
午前中は、「みずとぴぁ庄内」前の堤防でキャンプ体験を楽しんだ新川小学校の子どもたちが、午後からは庄内川に入って、水生生物調査活動を行いました。最初に講師の池田さんからタモ網の使い方を教わり、一人ずつタモ網をもらって「水生生物捕獲」に挑戦。ゆったりと流れる川の浅瀬で、思い思いに水生生物捕獲を楽しみました。その後、捕まえた水生生物を水槽に入れて観察し、池田さんから名前や特徴などためになる説明も聞きました。また、3つのタライに入れた、大きなフナやウナギ、ミシシッピアカミミガメに触れたり、川の水と水道水の透視度を見比べる「透視度比較調査」も体験し、パックテスト(簡易水質検査)でpH(ピーエイチ)やCODを測る「水質調査」についても教わりました。
サポートのために参加したPTAの父兄からは、「庄内川に、こんなに色々な生き物がいるとは知りませんでした。」「多くの方にサポートしてもらって貴重な経験ができ、本当にありがたいですね。」との言葉をいただきました。
川遊びの説明をする庄内川河川事務所調査課の
新田地域連携グループ長とサポートのみなさん
ライフジャケットの着方を教わり
全員がきちんと着用
「とれたとれた」「やった!捕まえたよ」あちこちで元気な歓声が飛び交いました。
捕まえたばかりの水生生物についてのお勉強タイム。
講師の池田さんから、名前や特徴など、おもしろくてためになる説明がありました。
水槽の間近に寄って魚たちをじっくりと観察。
捕まえた水生生物の種類の多さにサポートとして参加したお母さんたちもびっくり
3つのタライに入った大きなフナ、ウナギ、ミシシッピアカミミガメにタッチ
「おおきいなー」「ぬるぬるしてるね」
透視度計をのぞいて水道水と
川の水の透視度の違いを確認
パックテスト(簡易水質検査)で
pH(ピーエイチ)やCODを測る
水質調査についても教わりました。
川遊びのルールを話す
新田地域連携グループ長
挨拶する清須・あま・大治かわまちづくり
協議会の松坂会長
「みずとぴぁ庄内」前で行われた締めの会で本日とれた水生生物の成績を発表
●平成29年5月16日(火) くもり 気温22℃
水温22℃ 水質調査 pH8(パックテスト) COD (mg/L) 13(パックテスト) 透視度 40cm
●捕れた生物(20種類)
アユ、オイカワ、カダヤシ、コウライモロコ、ボラ、スズキ、ウキゴリ、ゴクラクハゼ、ウナギ、マハゼ、ヌマチチブ、アユカケ、
カジカ、テナガエビ、ヌマエビ、モクズガニ、ベンケイガニ、ヤゴ(ハグロトンボ)、ミシシッピアカミミガメ、シジミ類