11月29日(火)、多治見市産業文化センター(多治見市新町)において、「土岐川水防災フォーラムin多治見」を開催しました。このフォーラムは、平成23年9月台風15号豪雨での、市内各所で内水氾濫による被害状況、その後の防災への取り組みを振り返り、今後の気候変動により、施設能力を上回る洪水の発生頻度が高まることも踏まえた上で、今年3月に策定された「多治見市浸水事前防災行動計画(タイムライン)検討案」を中心に、「明日起こるかもしれない水防災にどう備えるか」をテーマに基調講演、パネルディスカッションが行われ、多治見市民、企業、行政の防災担当者など184名が参加しました。
≪開催概要≫
●日 時: | 平成28年11月29日(火) 14:00~17:00 |
●主 催: | 国土交通省中部地方整備局庄内川河川事務所、多治見市 |
≪プログラム≫
1. | 主催者挨拶 |
塚原 浩一(国土交通省中部地方整備局長) 古川 雅典(多治見市長) |
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2. | 基調講演「近年の気象の特徴と気象災害」 | 村中 明(元気象庁 予防部 予報課長) | |
3. | パネルディスカッション「明日起こるかもしれない水防災に備える」 | ||
コーディネーター | 冨永 晃宏(名古屋工業大学大学院工学研究科 社会工学専攻教授) | ||
アドバイザー | 松尾 一郎(CeMI環境・防災研究所 副所長) | ||
パネラー |
鈴木 良平(多治見市 企画部長) 林 久高(岐阜地方気象台 次長) 加藤 宏明(多治見市区長会 第11区区長) 土屋 早苗(FMPiPiパーソナリティ) 石川 博基(国土交通省中部地方整備局 庄内川河川事務所長) |
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(敬称略) |
来場者受付の様子
防災情報を提供するFMPiPiの紹介
平成23年9月台風15号豪雨
パネル展示
「多治見市浸水事前防災行動計画(タイムライン)」
パネル展示
国土交通省中部地方整備局長の塚原浩一氏、多治見市長古川雅典氏の主催者挨拶に続き、元気象庁予報課長の村中明氏による基調講演「近年の気象の特徴と気象災害」が行われました。講演では、豪雨発生回数の経年変化、台風の発生数や進路の傾向、最近の大雨災害発生状況など、気象庁を始め各種統計データを基にした近年の気象の特徴と気象災害について紹介されました。
主催者挨拶
国土交通省中部地方整備局長 塚原浩一
主催者挨拶
多治見市長 古川雅典
基調講演
元気象庁 予報部予報課長 村中 明氏
基調講演の様子
パネルディスカッションではコーディネーターに、平成23年9月台風15号豪雨後に設置された、「雨水排水対策協議会」の委員をされた、名古屋工業大学大学院教授の冨永晃宏氏、アドバイザーには、多治見市浸水事前防災行動計画(タイムライン)検討会座長も務めている、CeMI環境・防災研究所副所長の松尾一郎氏をお招きしました。
パネリストには、岐阜地方気象台より気象台次長の林久高氏、多治見市のタイムライン策定に住民代表として参加された多治見市第11区区長の加藤宏明氏、災害時には多治見市より防災情報を市民に伝える放送局FMPiPiパーソナリティの土屋早苗氏、多治見市より企画部長の鈴木良平氏、庄内川河川事務所長の石川博基が参加し、「明日起こるかも知れない水災害に備える」をテーマに、それぞれの立場から活発な議論が交わされました。議論では、平成23年9月台風15号豪雨発生当時の気象状況や土岐川の状況、多治見市の被災状況や避難状況などについて振り返りを行い、被災後の対策事業についての紹介も行われました。また、三重県紀宝町を例にとった地域のタイムラインについて映像を交えて紹介され、行政主体のタイムラインだけではなく、地域住民で計画するコミュニティタイムラインも大切であることが確認されました。
フォーラム会場の様子
コーディネーター
名古屋工業大学大学院教授 冨永晃宏氏
アドバイザー
CeMI環境・防災研究所副所長 松尾一郎氏
多治見市企画部長
鈴木 良平氏
岐阜地方気象台次長
林 久高氏
多治見市第11区長
加藤 宏明氏
FMPiPiパーソナリティ
土屋 早苗氏
庄内川河川事務所長
石川 博基