名古屋市立守山図書館では夏休み期間中に、小学生と保護者を対象とした「矢田川自然体験学習」連続講座を開催。その1回目の講座として、7月27日(水)に守山図書館内で「毒のある生き物~植物と魚~について知ろう」が行われ、2回目の講座として、8月2日(火)に矢田川橋緑地において、現地学習が行われました。庄内川河川事務所は、この現地学習で、タモ網を使ったガサガサ調査(水生生物の捕獲)と、捕まえた水生生物を観察し水生生物に触れる(お魚ウォッチング)、水質調査(透視度計調査、パックテスト)を実施して、守山図書館の「矢田川自然体験学習」を支援しました。
●開催場所: | 矢田川右岸 6.0km付近 「矢田川橋緑地」矢田川橋より約200m下流 |
●講 師: | 庄内川・川ナビ歩こう会代表・佐藤輝彦氏 |
●補 助: | NPO法人土岐川・庄内川サポートセンター |
心地よい川の流れの中で水生生物捕獲に挑む参加者のみなさん
≪矢田川の自然を親子で体験≫
前夜のゲリラ豪雨での増水が感じられないほど、おだやかな川の流れに戻った「矢田川橋緑地」で、守山図書館の「矢田川自然体験学習」が行われました。現地には、小学生20名と保護者14名が集合。最初に講師の佐藤さんからタモ網の使い方を教わり、小学生はタモ網を、保護者はバケツを受け取って水生生物捕獲に挑戦しました。その後、捕まえた水生生物を水槽に入れて観察し、名前や特徴などの説明を聞きました。また、タライやカゴに入れた、大きなナマズやウナギ、コイに直接触れたり、透視度計で川の水と水道水の透視度を見比べる「透視度比較調査」も行いました。
守山図書館の担当者からは、「普段は図書館を利用する習慣のない方であっても、こうした環境学習をきっかけとして、わからないことを調べるための本がたくさんある場所として、図書館にも親しみを持つようになり、来館する機会につながると嬉しいと思っています。」との説明を受け、保護者として参加したお母さんからは、「初めて子どもと参加しましたが、親子で楽しめました。来年も是非、参加したいと思います。」との言葉をいただきました。
「矢田川自然体験学習」について説明する
守山図書館の山田係長
安全のため小学生は全員が
ライフジャケットを着用
地元のグリーンシティケーブルテレビが取材に
保護者のみなさんも童心に戻って
水生生物捕獲にチャレンジ!
講師の佐藤さんから、捕まえた水生生物の名前や説明を聞いて
「すごくためになる」「矢田川にもいろいろな魚がいるんだね」「こんなにいるとは知らなかった」との声
水質調査やお魚ウォッチングなど会場の様子
対岸には河川パトロールするオレンジの車が
婚姻色が美しいオスのオイカワ(上)とアユ(下)
透視度計をのぞいて水道水と
川の水の透視度の違いを確認
目ではあまりわからなくてもパックテストで
水質調査をすると川には汚れが
タライやカゴに入れられた大きなコイ、ナマズ、ウナギにタッチして
観察した後はみんなで川にリリース
川遊びの注意点を話す
庄内川河川事務所調査課 新田地域連携グループ長
「今日わからなかったことや興味を持ったことは、
図書館で調べてください」と話す図書館担当者
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平成28年8月2日(火) 晴れ 気温29℃ 水温26℃ 水質調査 pH7.5(パックテスト) 透視度 65cm |
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捕れた生物(18種類) コイ、オイカワ、モツゴ、タモロコ、ニゴイ、カダヤシ、メダカ、ブラックバス、アユ、カマツカ、ドジョウ、ヨシノボリ、 ヌマエビ、スジエビ、アメリカザリガニ、モクズガニ、アメンボ、ウシガエル |