庄内川河川事務所では、子どもたちが川に入って生物をとり、楽しく川遊びを体験することで川への理解を深め、川にすむ水生生物を間近に見たり、直接触れたりすることなどを通して、河川環境や生物の多様性を実感する機会として、小学校の「総合的な学習の時間」を支援しています。
7月5日(火)は、「矢田川子どもの水辺」で、タモ網を使っての水生生物捕獲や水質調査をサポートし、西味鋺小学校4年生40名の学習を支援しました。
●開催場所: | 名古屋市北区成願寺 矢田川ふれあい橋下流右岸「矢田川子どもの水辺」 |
●観察指導: | NPO法人土岐川・庄内川サポートセンター |
●協 力: | 矢田川子どもの水辺協議会 |
会場となった中洲で3班に分かれて
「お魚観察」「水質調査」「お魚タッチ」を楽しむ児童たち
≪川遊びを通して知る河川環境の現状≫
気温30度を超える真夏日となった当日、「矢田川子どもの水辺」で西味鋺小学校の川の環境を学ぶ学習が行われました。学校から引率の先生と共に、ふれあい橋を渡ってやってきた児童たち。暑さにも負けず、4年生らしく、しっかりとした足取りで河川敷に到着しました。
最初に講師の間野さんからタモ網の使い方を教わり、一人ずつタモ網をもらって「水生生物とり」に挑戦しました。川遊びを楽しんだ後、捕まえた水生生物を水槽に入れて観察し、名前や特徴などためになる説明も聞きました。また、3つのタライに入れた、大きなフナやコイやウナギに触れる、「お魚タッチ」も楽しみました。川の水と水道水の透視度を見比べる「透視度比較調査」では、見た目ではよくわからなくても川の水が汚れていることや、生活排水が川を汚してしまうことも学びました。
引率の先生からは、「実際に川の生き物を自分の目で見て、触れられることに、とても大きな意味がありますね。学校の本やビデオだけでは、においや大きさまではわかりませんから。いつもは橋の上から見ているだけの川の流れの中に、こんなにも多くの生き物がいることにも驚かされました。本当に貴重な学習の機会だと思います。」との言葉がありました。
ふれあい橋を渡って「矢田川子どもの水辺」へ
向かいます
協力者のみなさんに見守られて
中洲に渡りました
庄内川河川事務所調査課の新田地域連携グループ長から
川遊びの説明を聞きライフジャケットの着方も教わりました。
「カニがいたよ」「これは何かな?」「いっぱいいるね」
少しひんやりが心地よい川の流れの中で、みんな楽しく水生生物捕獲にチャレンジ!
講師の間野さんから、みんなで捕まえた水生生物の話を聞きました
ためになるお話にみんなの表情は真剣そのもの
透視度計をのぞいて水道水と
川の水の違いを確認
生活排水で川を汚さないようにすることの
重要性を学びました
3つのタライに入れられた
大きなコイやフナ、ウナギにびっくり
「こんなにでかいの見たことないね」
みんなで大きなお魚にタッチ
川遊びの注意点を話す
新田地域連携グループ長
川遊びを楽しんだ後は足もきれいに洗って
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平成28年7月5日(火) 晴れ 気温33℃ 水温27℃ 水質調査 pH7.0(パックテスト) COD (mg/L) 8.0 (パックテスト) 透視度 80cm |
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捕れた生物(14種類) コイ、フナ、オイカワ、タモロコ、カダヤシ、ウキゴリ、ウナギ、ヌマエビ、テナガエビ、モクズガニ、ヤゴ(ハグロトンボ)、 ヤゴ(コオニヤンマ)、アメンボ、ウシガエル |