矢田川と親しみ自然環境を学ぶ 【名古屋市立川中小学校の総合的な学習の時間を支援しました】

 庄内川河川事務所では、子どもたちが川に入って生物をとり、楽しく川遊びを体験することで川への理解を深め、川にすむ水生生物を間近に見たり、直接触れたりすることなどを通して、河川環境や生物の多様性を実感する機会として、小学校の「総合的な学習の時間」を支援しています。
 6月10日(金)は、「矢田川子どもの水辺」で、タモ網を使っての水生生物捕獲や水質調査をサポートし、川中小学校3年生49名の学習を支援しました。

●開催場所: 名古屋市北区成願寺 矢田川ふれあい橋下流右岸「矢田川子どもの水辺」
●観察指導: NPO法人土岐川・庄内川サポートセンター
●協  力: 矢田川子どもの水辺協議会

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タモ網を使って水生生物捕獲に挑む児童たち


≪川遊びを通して河川環境を実感≫
 気温30度を超える真夏日となった当日、「矢田川子どもの水辺」で川中小学校の川の環境を学ぶ学習が行われました。学校から、引率の先生と共に中堤防を歩いてやってきた児童たち。これまでに「矢田川子どもの水辺」での川遊びを経験している児童も多く、みんなとてもうれしそう。
 最初に講師の佐藤さんからタモ網の使い方を教わり、一人ずつタモ網をもらって「水生生物とり」に挑戦。サポートの皆さんに見守られて、川遊びを楽しんだ後、捕まえた水生生物を水槽に入れて観察し、名前や特徴などためになる説明も聞きました。また、3つのタライに入れた、大きなフナやコイやウナギに触れる、「お魚タッチ」も楽しみました。川の水と水道水の透視度を見比べる「透視度比較調査」では、見た目ではよくわからなくても川の水が汚れていることや、生活排水が川を汚してしまうことも学びました。
 同行した校長先生からは、「普段の生活の中で、子どもたちが魚を捕ったり間近で見るという機会はなかなかありません。学校内ではできない、とても貴重な環境学習の機会となっていてありがたいです。」との言葉がありました。

学習準備

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会場準備の様子

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協力者のみなさんに見守られて中洲に渡りました

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準備された休憩スペースに荷物を置いて水分補給

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自分たちでライフジャケットを着ました

あいさつ

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挨拶する矢田川子どもの水辺協議会
会長の神野英之氏

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庄内川河川事務所調査課の新田地域連携グループ長の 説明を真剣に聞く児童たち

ガサガサ調査(水生生物捕獲・生物説明)

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「これは何ですか?」「いっぱいとれたよ」
元気な声が飛び交いました

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講師の佐藤さんからみんなで捕まえた
水生生物の話を聞きました

水質調査

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透視度計をのぞいて水道水と
川の水の違いを確認

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生活排水で川を汚さないようにすることの
重要性を学びました

お魚タッチプール

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3つのタライに入れられた
大きなコイやフナ、ウナギが大人気

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みんな怖がらずに
大きなお魚タッチにチャレンジ

安全講話、帰校準備

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川遊びの注意点を話す
庄内川河川事務所の福澤管理課長

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川遊びを楽しんだ後は足もきれいに洗って

平成28年6月10日(金) 晴れ 気温32℃
水温23℃  水質調査 pH7.5(パックテスト)  COD (mg/L) 6.0 (パックテスト)  透視度   80.0cm
捕れた生物(15種類)
コイ、フナ、カダヤシ、メダカ、シマドジョウ、ナマズ、ウキゴリ、ヌマエビ、テナガエビ、スジエビ、モクズガニ、
ヤゴ(ハグロトンボ)、ヤゴ(コオニヤンマ)、アメンボ、ヒル