稲津小学校4年生が小里川ダムを見学 ~小里川の歴史を学ぶ総合学習の一環として~

 5月27日(金)、小里川ダムの直下流に位置する瑞浪市立稲津小学校4年生の児童38名が、自分たちが住む地域の防災施設である小里川ダムを訪れました。稲津小学校では、総合学習として地域の方から洪水の体験を聞いたり、小里川の歴史について学んだりしていることから、その一環として今回のダム見学が行われました。
 児童たちは、先生の引率のもと、学校からダムまで約5kmの道のりを、元気に歩いてやってきました。初めに小里川ダム管理支所の岡村支所長から、小里川ダムの「①水害を減らす②川の環境を守る③電気をつくる」という3つの働きの説明や、過去の水災害の話などを聞きました。その後、2班に分かれて、職員の案内でダムの中に移動しました。
 ダムでは、普段は一般開放されていないダムの心臓部「ゲート室」に入って、水が放流される放流口を間近で見たり、外とは別世界のようにひんやりとした空気が漂う「監査廊」を通ったり、それぞれ職員の説明を受けながら見学しました。
 また、ダムを下から見上げることができる下流屋外では、グループに分かれてペットボトルを使った防災操作の実験を行い、ダムの役割や洪水調節のしくみを楽しく学びました。

活動状況1
小学校から歩いてやってきた児童たち
支所の冷たいお茶をご馳走になりました

活動状況2
岡村支所長の説明をみんな熱心に聞きました

活動状況3
小里ダム管理支所から新緑に囲まれた歩道を
歩いてダムの入口に

活動状況4
空気もひんやりで外の音も聞こえない
監査廊の長い階段にびっくり

活動状況5
頭上注意のゲート室を見学するため
全員がヘルメットを着用

活動状況6
ゲート室の中は秘密基地みたい
大きく開いたゲートをのぞき込む児童たち

 ダムの内部は、放流されている水の音や走る車の音など、外の音が全く聞こえない静寂の世界です。気温も低く、冷房なしでもひんやり。「どうして涼しいの?」との質問に、「ダム湖の表面の水温は季節によって変化しても、深い部分の水温は年中一定で15度くらい。だからダム一階の通廊も、ほとんど15度くらいです。」と教えてもらいました。
 この日は、1門の常用洪水吐から放流が行われていたため、下流屋外からは迫力ある水流を見ることができて児童たちは大喜び。
 引率の先生からは、「4年生の社会科授業でダムについて学習しますし、総合学習の一環として行うことで、防災意識の向上にもつながる、よい学習機会になっています。」との声が聞かれました。

活動状況7
山々や小里川の流れを一望できる
展望テラスからの眺めにみんな感動

活動状況8
ダムに関する情報パネルがいっぱい
通廊もお勉強スペースです

活動状況9

活動状況10

ペットボトルを使った実験でダムの洪水調節のしくみを教わってから
グループに分かれて防災操作実験にチャレンジ!!

活動状況11
常用洪水吐からの迫力ある放水に
児童たちから「すごーい!」と歓声が

活動状況12
管理支所に戻ってからの「常用洪水吐」と
「非常用洪水吐」のおさらいは全員バッチリ