「平成27年度 水質事故現地対策訓練」を実施しました ~庄内川の流域自治体等から関係者51名が参加~

 庄内川流域の自治体などで構成する『庄内川水系水質保全連絡協議会』(事務局:庄内川河川事務所)が10月22日(木)、名古屋市守山区の矢田川三階橋下流で「水質事故現地対策訓練」を実施しました。
 河川や水路に油や化学物質等が流出する水質事故は未然に防ぐ事が大切ですが、流出してしまった場合にはその被害を最小限にくい止めるため迅速かつ的確な対応・対策が必要となります。今回の訓練は関係者の水質事故対応措置能力向上のための知識の習得及び技術の一層の向上を目的として実施したものです。

●日  時: 平成27年10月22日(木) 14:00~16:00
●場  所: 名古屋市守山区川西1丁目地先 矢田川右岸(三階橋下流付近)
●参加機関: 庄内川水系水質保全連絡協議会
構成機関 中部地方整備局、中部近畿産業保安監督部、中部経済産業局、東海農政局、愛知県、岐阜県、名古屋市、春日井市、
大治町、あま市、清須市、瀬戸市、尾張旭市、長久手市、北名古屋市、豊山町、小牧市、多治見市、土岐市、瑞浪市、
恵那市、名古屋港管理組合

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 訓練は、庄内川流域の自治体や関係機関の職員51名が参加し、河川協力団体である「矢田・庄内川をきれいにする会」のサポートのもと、ナホトカ号重油流出事故や東日本大震災時のコンビナート油流出事故でいち早く対応をされた横井氏を講師として招き行われました。
 参加者は2班に分かれ、ロープの縛り方、オイルフェンス・オイルマットの設置、回収、パックテストによる水質調査を行いました。

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胴長とライフジャケットを着用し訓練に参加したみなさん

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横井講師、「矢田・庄内川をきれいにする会」の
サポートのもと訓練開始です。

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結ぶのも解くのも簡単で強固なロープの結び方
「もやい結び」を練習しました

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参加者が2班に分かれ、オイルフェンスの設置開始です。

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油吸着のために投げ入れたオイルマットの回収も訓練しました

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パックテストによる簡易水質調査を実施

 横井講師からは、水質事故が起きたらまずは原因者がいち早く被害をくい止める。河川に油や化学物質等を流出させないよう常に意識を高めることが大事でありそのためにも常日頃から河川の形状を確認しオイルフェンスを設置しやすい場所を確認しておくことも大事だと教えて頂きました。
 起きてはならない水質事故ですが、万が一水質事故が起きた際には私達も今回の訓練を生かして速やかに対応したいと思います。

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横井講師からは、「初めてにしては大変良くできたと思います。」との評価をいただきました。