身近な庄内川で自然環境を学ぶ 【志段味西小学校の総合学習を支援しました】

 庄内川河川事務所では、管内の庄内川・矢田川の河川敷で子どもたちが川に入って生物をとったり、水質調査などを体験することで川への理解を深め、川にすむ水生生物を間近に見たり、直接触れることなどを通して、河川環境や生物の多様性を実感してもらう機会として、小学校の「総合学習」を支援しています。
 10月6日(火)には、庄内川の吉根橋下流で、タモ網を使っての水生生物捕獲と水質調査をサポートし志段味西小学校3年生115名の総合学習を支援しました。

●開催場所: 名古屋市守山区上島(庄内川 吉根橋下流 左岸30.6km付近)
●講  師: 名古屋市水辺研究会(國村代表 他3名)
●協  力: 庄内川川ナビ歩こう会(佐藤代表)、日起建設株式会社

活動状況1

活動状況2

二カ所に分かれてタモ網を使っての水生生物捕獲にチャレンジ

≪川遊びを通して環境問題を学ぶ≫
 秋晴れが清々しい朝、志段味西小学校の3年生が引率の先生とともに、学校から歩いて吉根橋下流の河川敷にやって来ました。最初に名古屋市水辺研究会の國村代表から、タモ網を使った水生生物のとり方を教わり、バケツ係とタモ網係に分かれて水生生物捕獲を楽しみました。その後、捕まえた水生生物について、國村代表から興味深い説明を聞き、間近で観察したり触れたりもしました。捕まえた28種の水生生物の中には、この地域には珍しい貴重なオヤニラミや、コウライモロコ、ギギ、アブラハヤなどもいて、貴重な魚の観察会となりました。また、透視度計を使って水道水と川の水の透視度を比較する透視度調査と、パックテストでpH(ピーエイチ)を測定する簡易水質検査も行い、川を汚さないことの大切さも学びました。
 サポートのために参加されたPTAのみなさんからは、「子どもと同じようにワクワクしました。」「こんなに川の近くに住んでいるのに、普段は川遊びをさせてあげられないので、とてもありがたい機会になりました。」との感想を聞くことができました。引率の先生からは、「身近な川の水生生物だけではなく、環境問題も学べる良い機会だと思います。今はインターネットの情報が多くなっていますが、子どもたちが実際に川に来て体験することは、とても大切。」との言葉をいただきました。

活動状況3
会場での準備風景

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サポートのみなさんに見守られて河川敷に到着

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庄内川河川事務所調査課地域連携グループの小口専門職(右)から
活動内容を聞く子どもたち

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タモ網の使い方を実演する名古屋市水辺研究会のみなさん

活動状況7
タモ網とバケツを受け取って活動スタート

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「でかいのいたー」「あ、何かいる!」
みんなとても楽しそう

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講師の國村さんから捕まえた水生生物について
くわしく教えてもらいました

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モクズガニのつかみ方を教わり勇気を出してチャレンジ

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透視計をのぞいて水道水と川の水の違いを見比べて
透視度も測りました

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パックテストで庄内川の水やレモン水が
アルカリ性か酸性かを調べました

活動状況13

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隣接地で工事中の日起建設株式会社さんのご協力により、休憩用のテントやトイレ、手洗い場も用意されました

平成27年10月6日(火) くもり 気温25℃ 水温19℃
水質調査 pH7.0(パックテスト)  COD (mg/L) 2.0 (パックテスト)  透視度85cm

捕れた生物(28種類)
フナ、オイカワ、モツゴ、タモロコ、カダヤシ、ブルーギル、アブラハヤ、カラドジョウ、オヤニラミ、カダヤシ、ブルーギル、カマツカ、ヨシノボリ、
ギギ、コウラシモロコ、カワムツ、ヌマエビ、テナガエビ、スジエビ、アメリカザリガニ、モクズガニ、ヤゴ(コオニヤンマ)、ヤゴ(ギンヤンマ)、
ヤゴ(オナガサナエ)、アメンボ、ヒラタドロムシ、ウシガエル、ヒル