庄内川河口部は、「水辺の楽校プロジェクト」に登録され、地域の身近な水辺における環境学習や自然体験活動を推進する取り組みが行われています。
今年も9月5日(土)に、庄内川河口部の左岸河川敷(南陽大橋付近)において、親子で参加する自然体験イベント「庄内川ヨシ原探検隊」が開催されました。このイベントは、庄内川下流に広がるヨシ原のクリーク内をEボート(ゴムボート)に乗って周遊するもので、水質調査等と併せて、庄内川下流域の自然環境を学ぶ、絶好の機会となっています。当日は、多数の応募者の中から抽選により選ばれた、親子40名が参加。庄内川河川事務所では、親子で楽しく庄内川を体験することで川への理解を深め、川を身近に感じてもらえるよう、活動支援を行いました。
●主 催: | みなと川まちづくりを考える会 |
●共 催: |
名古屋市港区役所(まちづくり推進室、港保健所) 国土交通省庄内川河川事務所 |
●協力・指導: | 公益財団法人 河川財団、庄内川川ナビ歩こう会 |
参加者のみなさんが次々と受付に
南陽大橋の下で行われた開会式
≪Eボート体験≫
始めに、Eボートに乗船する際の留意点や、ライフジャケットを着て落水した時の浮き方、パドルの漕ぎ方などの説明を受けました。その後、それぞれの親子がEボートに乗船し、宝箱のありかを記した地図を持って出発。2艇のEボートで、ヨシ原に生息する生き物を観察しながら宝箱を目指して、クリーク内を探検しました。
体験した参加者からは、「楽しかった」「漕ぐのは疲れたけど、おもしろかった」「いつも堤防から見下ろしているのとは、全く違う景色が見られて、川をより身近に感じられた」「まるでアマゾン川にいるみたいな探検気分が味わえました」などの感想を聞くことができました。
パドルの使い方も教わりました
安全のため全員がライフジャケットを着用
声援に送られて、いよいよ出発!
みんなで力を合わせてヨシ原に囲まれたクリーク内を探検
≪水辺のいきもの観察≫
事前に現地で捕獲された、庄内川に生息する水辺のいきもの(魚・カニ・エビ・貝)など約30種類を観察。河口から近い汽水域(淡水と海水が混じり合っている場所)だから見ることができる魚の話、シジミが川の水を浄化してくれる話など、庄内川川ナビ歩こう会の佐藤さんから、水辺のいきものについて教わりました。
また、パックテストの簡易水質調査で、庄内川のpH(水素イオン濃度指数)とCOD(科学的酸素消費量)を調べ、また、透視度計を用いて透視度も測りました。
庄内川川ナビ歩こう会の佐藤さん(中央)の説明はわかりやすくて人気
小さなお子さんも真っ赤なベンケイガニに勇気を出してタッチ
一人一人が簡易水質調査を体験
川の水を汚さないことの大切さも教わりました
透視度計で水道水と川の水を見比べ透視度も測りました
≪ヨシ笛遊び≫
事前に節を取り除いて筒状にしたヨシを受け取り、ヨシ笛を鳴らすことに挑戦。素朴なヨシ笛の音を楽しみました。
ヨシの役割を聞いた後、みんなでヨシ笛にチャレンジ!
最後に川遊びの注意点を説明する
河川事務所 地域連携グループ長(右)
最後に、Eボートで発見した宝箱内の引換券で
全員にステキなシールをプレゼント
みんなにっこり、記念撮影
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平成27年9月5日(土) 晴れ 気温25℃(橋の下) 水温24℃ 水質調査 pH6.5(パックテスト) COD (mg/L) 13(パックテスト) 透視度 13.5~14cm |
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観察した生物(23種類) スズキ、ボラ、トビハゼ、ビリンゴ、ウロハゼ、マハゼ、アシシロハゼ、マサゴハゼ、アベハゼ、シモフリシマハゼ、テナガエビ、 アリアケモドキ、ヤマトオサガニ、クロベンケイガニ、アシハラガニ、クシテガニ、ベンケイガニ、モクズガニ、ケフサイソガニ、 イシマキガイ、ヒロクチカノコガイ、カワザンショガイ、ヤマトシジミ |