身近な庄内川で自然環境を学ぶ 【愛知県立千種聾学校の自然体験学習を支援しました】

 庄内川河川事務所では、子どもたちが川に入って生物をとったり、楽しく川を体験することで川への理解を深め、川にすむ水生生物を間近に見たり、直接触れることなどを通して、河川環境や生物の多様性を実感してもらう機会として、小学校の「総合学習」を支援しています。
 7月8日(水)には、北区成願寺の「矢田川子どもの水辺」で、ジャブジャブ川歩きやタモ網での水生生物捕獲とお魚ふれあいウォッチングをサポートして、千種聾学校の1年生と2年生の児童21名の自然体験学習を支援しました。

●開催場所: 名古屋市北区成願寺 矢田川ふれあい橋下流右岸「矢田川子どもの水辺」
●講  師: 庄内川川ナビ歩こう会・代表 佐藤輝彦氏
●支援協力: 矢田川子どもの水辺協議会

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全員がライフジャケットを着用
1年生と2年生が交替で水生生物捕獲にチャレンジしました。

≪川での体験学習にみんなワクワク≫
 マイクロバスに乗って、千種聾学校の1年生と2年生の児童たちが、「矢田川子どもの水辺」にやって来ました。初めての経験で少しドキドキしている1年生と違って、昨年も体験している2年生は、みんなとても嬉しそう。最初に靴を川遊び用に履き替え、全員が安全のためにライフジャケットを着せてもらい、サポートのみなさんに見守られて中洲に渡りました。
 中洲では、まず水に慣れるためジャブジャブ川歩きに挑戦。最初は少しソロリソロリと歩いていた子どもも、水に慣れると、元気に歩くことができました。その後、佐藤さんからタモ網の使い方を教わり、1年生と2年生が交替で水生生物とりを楽しみました。捕まえた水生生物は水槽に入れて間近で観察し、佐藤さんからわかりやすい説明も聞きました。3つのタライに入れた、大きなフナやコイやナマズ、ウナギに触れるお魚タッチでは、最初はお魚の大きさにびつくりしていましたが、怖がらずに積極的にタッチ。みんなとても楽しそうでした。
 引率の先生からは、「去年、初めて体験学習をさせてもらい、学校に帰ってからも、みんな本当に喜んでいました。特に2年生の子たちは、今年で2回目なので、とても楽しみにしていました。捕まえた水生生物の説明もきちんとしていただけるし、安全のためのサポートもしつかりしていただけるので、本当にありがたいですね。」との言葉がありました。

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マイクロバスで河川敷に到着した先生と児童たち

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庄内川河川事務所調査課の新田地域連携グループ長が
ライフジャケットの着け方を指導

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サポートのみなさんに見守られて中洲に渡りました

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水に慣れるためまずはジャブジャブ川歩きに挑戦

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タモ網の使い方を佐藤さんが説明し先生が
手話で子どもたちに伝えました

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一人ずつタモ網を受け取ってまずは
2年生からスタート

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1年生も2年生を見習って足でガサガサ
上手にできました

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「とれたとれた!」「捕まえたよ!」
みんなとても嬉しそう

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3つのタライを覗き込んで大きなお魚にびっくり

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勇気を出してやさしくタッチ

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佐藤さんからみんなで捕まえた
水生生物の説明を聞きました

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この時期によく見られる婚姻色が美しい
オイカワのオス

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川遊びを楽しんだ後は、足も手もきれいに洗いました

平成27年7月8日(水) くもり 気温25℃
水温22℃  水質調査 pH7.5(パックテスト)  COD (mg/L) 2.0 (パックテスト)  透視度 75.0cm

捕れた生物(18種類)
コイ、フナ、オイカワ、タモロコ、カダヤシ、メダカ、アユ、ドジョウ、ナマズ、ウキゴリ、ゴクラクハゼ、ヨシノボリ、ヌマエビ、テナガエビ、スジエビ、
ヤゴ、アメンボ、カエル、ミシシッピアカミミガメ、コオイムシ