身近な庄内川で自然環境を学ぶ 【川中小学校の総合的な学習の時間を支援しました】

 庄内川河川事務所では、子どもたちに川への理解を深めてもらうため、庄内川の河川敷を解放する機会を設けて、小学校の「総合的な学習の時間」を支援しています。
 6月17日(水)には、「矢田川子どもの水辺」で、タモ網を使っての水生生物捕獲と水質観察をサポートし、川中小学校3年生37名の総合学習を支援しました。子どもたちは川に入って生物をとったり、川にすむ水生生物を見たり、直接触れたりして、生物の多様性や河川環境を学習してもらいました。

●開催場所: 名古屋市北区 矢田川ふれあい橋下流右岸「矢田川子どもの水辺」
●講 師: 庄内川川ナビ歩こう会・代表 佐藤輝彦氏
●支援協力: 川中学区区政協力委員会
矢田川子どもの水辺協議会

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タモ網をうまく使って水生生物をとる子どもたち

≪川遊びを通して自然と触れ合う≫
 早朝に上流の瀬戸市や守山区で雨が降り、中止になるのではと心配されましたが、活動前には水位も下がり、予定通りに川中小学校の総合的な学習の時間が「矢田川子どもの水辺」で行われました。
 これまでに「矢田川子どもの水辺」での川遊びを経験している児童が多く、活動を楽しみに学校から歩いて元気いっぱいにやってきました。
 最初に講師の佐藤さんからタモ網の使い方を教わり、いよいよ水生生物とりにチャレンジ。雨の後とあって、とれた水生生物はあまり多くありませんでしたが、サポートの皆さんに見守られて、川遊びを楽しみました。その後、捕まえた水生生物を水槽に入れて観察し、佐藤さんから生物の説明も聞きました。3つのたらいに入れた、大きなフナやコイやナマズ、クサガメに触れる、「お魚タッチ」も楽しみました。川の水と水道水の透視度を見比べる、透視度調査も行いました。
 同行した校長先生は、「学校内ではできない、とても良い環境学習の機会となっていてありがたいですね。学校で実施する他にも川遊びの機会があれば、校内で積極的にチラシを配っているので、児童たちはよく参加しているようです。地元の小学校ならではの、メリットといえますね。」とおっしゃっていました。また、サポートで参加したPTAのお母さんからは、「親でも知らない魚やカメの話を聞けて、子どもだけではなく、私たちにもよい機会になりました。」との言葉がありました。

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新川中橋から中堤を歩いてやってきました

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支援者のみなさんに見守られて中洲に渡る子どもたち

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佐藤さんからタモ網の使い方を教わりました

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タモ網とバケツをもっていざ川の中へ

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「またヤゴ捕まえた!」「エビがいっぱい入ってる!」「ドジョウもいたよ」 明るい声が響きました

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3つのタライに入れられた大きなコイやフナ、ナマズにみんなびっくり

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「一番楽しかった!」と人気を集めた『お魚タッチ』

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佐藤さんからみんなで捕まえた水生生物の話を聞きました

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水道水と川の水の違いを透視度計をのぞいて確認しました

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生活排水が川を汚すことを説明して
「川を汚さないようにしよう」と呼びかけました

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川遊びの注意点を話す庄内川河川事務所
新田地域連携グループ長

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川遊びを楽しんだ後は、手も足もきれいに洗いました

平成27年6月17日(水) くもり 気温26℃
水温24℃  水質調査 pH7.5(パックテスト)  COD (mg/L) 6.0 (パックテスト)  透視度 35.0cm

捕れた生物(17種類)
コイ、フナ、オイカワ、モツゴ、タモロコ、カダヤシ、ドジョウ、シマドジョウ、ナマズ、ウキゴリ、ゴクラクハゼ、ヌマエビ、テナガエビ、
スジエビ、ヤゴ(はぐろとんぼ)、ミシシッピアカミミガメ、クサガメ