庄内川河川事務所では、子どもたちが川に入って生物をとったり、楽しく川を体験することで川への理解を深め、川にすむ水生生物を間近に見たり、直接触れることなどを通して、河川環境や生物の多様性を実感してもらう機会として、小学校の「総合学習」を支援しています。
心配された台風8号の影響もなく晴天となった7月9日(水)、「宮前橋緑地」付近の矢田川河川敷で千種聾学校の小学1年生から6年生までの児童60名の自然体験学習が行われ、タモ網を使っての水生生物捕獲や水質調査など子どもたちの活動を支援しました。
●実施場所: | 宮前橋緑地(矢田川右岸6.8km付近) |
●講師: | 庄内川川ナビ歩こう会・代表 佐藤輝彦氏 |
子どもたち到着前の会場準備風景
ポール内の安全スペースでガサガサ網を使って
水生生物とりにチャレンジ
≪校外での自然体験にワクワク!≫
先生と介護員の30名に見守られ、高学年は市バスで、低学年は貸し切りバスで千種聾学校の児童たちが「宮前橋緑地」にやってきました。講師の佐藤さんからタモ網を使って水生生物を捕まえる方法を教わって、さっそく川に入っての捕獲に挑戦。みんなで捕まえた水生生物は、水槽に入れて佐藤さんの説明を聞きながら観察しました。また、透視度計をのぞいて、水道水と川の水を比べる水質観察と、タライに入れた大きなフナとコイ、ミシシッピアカミミガメに触れる、お魚タッチも体験しました。
引率の先生から、「コイを持ち上げた子どももいて、子どもたちが意外なほどたくましいのに驚きました。みんな普段は見られない表情を見せてくれて、本当に有意義な自然体験学習になりました。また本校の児童は、校外では遊ぶ機会があまりないので、そういう意味からも貴重な体験になったと思います。今日のように安全に体験できるようサポートしていただけることは、本当にありがたいですね。」との声や、児童の様子を見に来たという父兄からは、「こんなに川遊びに良い場所が、身近にあるとは思いませんでした。子どもがとても喜んでいるのを見たので、家族でも連れてきてあげたいと思いました。」との声を聞くことができました。
用意された日よけのテントで
靴を履き替えて水分補給も忘れずに
きちんと座って先生の説明を聞く子どもたち
手話の通訳を介して佐藤さんから
ガサガサ網の使い方を教わりました
全員がタモ網を持って先生と一緒に
水生生物とりにチャレンジ
「すごい、とれたよ」 「かわいいね」 みんなとても嬉しそう
佐藤さんから捕まえたお魚の説明を聞きました
大きなコイを持ち上げて初めての体験に大喜び
ミシシッピアカミミガメを持ち上げて
自信満々のポーズだよ
勇気を出してちょっと触れるだけでも楽しいな
透視度計をのぞきこんで、水道水と川の水
どっちがきれいか見比べました
川遊びの注意点を説明する
庄内川河川事務所地域連携課・海野課長
川遊びを楽しんだ後はきちんと手洗いも忘れずに
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平成26年7月9日(水) 晴れ 気温30℃ 水温27℃ 水質調査 pH8.0(パックテスト) COD (mg/L) 8.0(パックテスト) 透視度 93.0cm |
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捕れた生物(20種類) コイ、フナ、オイカワ、ニゴイ、メダカ、ブラックバス、カマツカ、ドジョウ、ナマズ、ヨシノボリ、ヌマエビ、スジエビ、アメリカザリガニ、ヤゴ(ギンヤンマ)、アメンボ2種、コオイムシ、ウシガエル、ミシシッピアカミミガメ、ヒル |