庄内川河川事務所では、子どもたちが川に入って生物をとったり、楽しく川を体験することで川への理解を深め、川にすむ水生生物を間近に見たり、直接触れることなどを通して、河川環境や生物の多様性を実感してもらう機会として、小学校の「総合学習」を支援しています。
6月13日(金)には、「矢田川子どもの水辺」で、タモ網での水生生物捕獲と水質調査をサポートし、川中小学校3年生46名の総合学習を支援しました。
●開催場所: | 名古屋市北区 矢田川ふれあい橋下流右岸「矢田川子どもの水辺」 |
●協力: | 庄内川川ナビ歩こう会 代表 佐藤輝彦氏 |
流れもゆるやかな浅瀬を渡って中洲に行ける
「矢田川子どもの水辺」
安全に整えられた環境下でタモ網を使っての
水生生物捕獲を楽しむ子どもた
≪身近な川での水生生物捕獲と観察にワクワク!≫
青空の下、引率の先生とPTAのみなさんに見守られ、新川中橋を渡って川中小学校の3年生が「矢田川子どもの水辺」に到着。佐藤さんの指導を受け、バケツ係とタモ網係に分かれて、水生生物とりにチャレンジしました。捕まえた水生生物は水槽に入れて観察。庄内川川ナビ歩こう会の佐藤さんの説明に、子どもだけではなく、PTAのみなさんも興味深く聞き入っていました。また、透視度計を使って水道水と川の水の透明度を比較する水質調査と、タライに入れた大きなコイに触れることができる、お魚タッチも行いました。
会場にやってきた天野校長先生からは、「川中学区は、特に川との係わりが深い地域です。学校内ではできない体験と学習をさせてもらえて、とてもありがたいですね。また、国土交通省のみなさんに加えて、PTAのみなさん16名にも参加していただけて、協力に感謝します。」との言葉が寄せられました。また、サポート役として参加したPTAの方からは、「ふだん、子どもたちを川で遊ばせることはできないので、安全な環境の中で楽しみながら勉強できるなんて、ありがたいですね。」との感想を聞くことができました。
学校から元気に歩いてやってきた子どもたち
靴を水遊び用に履き替えて中洲まで浅瀬を渡ります
挨拶する庄内川河川事務所の海野地域連携課長
タモ網の使い方を説明する庄内川川ナビ歩こう会の佐藤さん
佐藤さんに教わりながら子どもたちも
捕獲にチャレンジ
「やったー、捕まえたよ」
「逃がさないようにバケツに入れてね」
佐藤さんから捕まえた水生生物に
ついての説明を聞きました
「カメも魚も外来種が増えているんだよ」
佐藤さんからは興味深い説明がいっぱい
透視度計が風で倒れないように
PTAのお母さんに手伝ってもらって水質を観察
透視度計をのぞいて水道水と
川の水の違いを見比べました
タライに入れられた大きなコイと銀ブナに大喜びする子どもたち
お魚にやさしくタッチして「ヌルヌルするよ!」
川遊びでの注意点も教わりました
最後は用意された水できちんと手洗いもしました
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平成26年6月13日(金) 晴れ 気温26℃ 水温22℃ 水質調査 pH8.0(パックテスト) COD15.0 (mg/L) (パックテスト) |
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捕れた生物(20種類) コイ、フナ、オイカワ、タモロコ、カダヤシ、ドジョウ、ナマズ、ウキゴリ、ゴクラクハゼ、ヌマエビ、テナガエビ、スジエビ、アメリカザリガニ、 モクズガニ、ヤゴ(はぐろとんぼ)、アメンボ、マツモムシ、コオイムシ、ミシシッピアカミミガメ、ヒル |