庄内川河口部は、地域の身近な水辺における環境学習や自然体験活動を推進するための制度「水辺の楽校プロジェクト」に登録され、安全な水辺の歩行空間と
自然体験の場の形成を目的とした取り組みが行われています。
このたび9月14日(土)名古屋市港区役所主催の自然体験イベント「庄内川ヨシ原探検隊」が庄内川河口部の左岸河川敷(南陽大橋付近)で実施され、当事
務所が活動支援を行いました。
●主 催:名古屋市港区役所(生涯学習センター、保健所、まちづくり推進室)
●後 援:みなと川まちづくりを考える会 国土交通省庄内川河川事務所
●支援者:庄内川川ナビ歩こう会、河川財団
本イベントは今年度で3回目となり、参加者を募ったところ、希望する親子は港区内だけでなく他区からも多数あり、抽選により選ばれた10組20名のみな さんが参加しました。
≪Eボート体験≫
始めにEボートに乗船する際の留意点や、ライフジャケットを着て落水した時の浮き方、パドルの漕ぎ方などの注意事項の説明を受けた後、それぞれの親子が
Eボートに乗船し、宝箱のありかを記した地図を持って出発。ヨシ原に生息する生き物を探しながらクリーク内を探検しました。
「思ったより早く進むね」「風が気持ちいいね」「いつもは見下ろしている川から、橋や景色を見上げることができていいね」「こぐの疲れるよ~」等々、
ボート内での会話もはずみました。
宝箱を見つけたよ!!
隣の人に当たらないようにパドルの使い方も勉強
緊張しながら、いよいよ出発!
ヨシ原に囲まれたクリークを進みます
≪水辺のいきもの観察≫
庄内川に生息する水辺のいきもの(29種類)を観察。河口から近い汽水域(淡水と海水が混じり合っている場所)だから見られるスズキの幼魚のセイゴやマ
ハゼの話、シジミが川の水を浄化してくれる話など、庄内川川ナビ歩こう会の佐藤さんから、水辺のいきものについて教わりました。
また、簡易水質調査はパックテストで行い、庄内川の水質がpH(水素イオン濃度指数)、COD(化学的酸素要求量)ともに正常値であることを確認しまし
た。
庄内川川ナビ歩こう会の佐藤さんの説明に
真剣に聞き入る子どもたち
簡易水質調査にもチャレンジ!
川の水を汚さないことの大切さも教わりました
セイゴ(スズキの幼魚)やマハゼなど海の魚が
いるのも河口近くの汽水域だからこそ
真っ赤なベンケイガニほか、豊富な種類の
カニが住んでいます
≪ヨシ笛づくり≫ 港生涯学習センター職員の指導のもと、庄内川に生育しているヨシの節を取り除いて筒状にし、プラスティックシートを付け、その上にゴム風船をかぶせて作 るヨシ笛づくりに挑戦。息を吹き込んで膨らんだ風船が、しぼむ時の音を楽しみました。
ヨシ笛の作り方を説明してもらいます
お父さんもお母さんも、童心にかえって真剣そのもの
うまく音が出るかな♪
○採れた生物(29種類)
スズキ、ボラ、アベハゼ、ビリンゴ、マハゼ、ウロハゼ、マサゴハゼ、トビハゼ、カダヤシ、メダカ、ヒイラギ、イシマキガイ、ヒロクチカノコガイ、コウロエ
ンカワヒバリガイ、カワザンショウガイ、ヤマトシジミ、テナガエビ、ヨシエビ、ゴカイ科、ユビナガホンヤドカリ、カワザンショウガイ、アリアケモドキ、ケ
フサイソガニ、クロベンケイガニ、アカテガニ、クシテガニ、アシハラガニ、チゴガニ、ベンケイガニ