名古屋市楠図書館主催「子どもかんきょう講座 矢田川自然観察!」の支援を行いました

 庄内川河川事務所では、子どもたちが楽しく川を体験することで川への理解を深め、川にすむ魚などの水生生物を間近に見たり、直接触れることなどを通して、河川環境や生物の多様性を実感してもらう機会として「総合学習」や「川の体験学習」、「河川愛護・河川環境学習」などの取り組みを支援しています。
 こうした取り組みの一つとして、8月29日(木)に「矢田川子どもの水辺」において開催された、名古屋市楠図書館主催による『子どもかんきょう講座 矢田川自然観察!』を「庄内川・川ナビ歩こう会」のみなさんにも協力いただき、水生生物調査や水質検査などの活動支援を行いました。

 ●主催:名古屋市楠図書館
 ●開催場所:名古屋市北区 矢田川ふれあい橋下流右岸「矢田川子どもの水辺」
 ●支援者:庄内川・川ナビ歩こう会

≪小学生を対象とする夏休みイベント≫
 名古屋市の図書館では、地域との連携をより深めるため、「おはなし会」や「工作教室」など、さまざまなイベントを行っています。さらに名古屋市楠図書館 では、地域内に矢田川と庄内川があることから、毎年、夏休みに図書館外で自然に親しむイベントとして、『子どもかんきょう講座 矢田川自然観察!』を行っ ています。
 今年も開催した自然観察会には、42名(小学生26名と保護者16名)が参加。佐藤輝彦氏(庄内川・川ナビ歩こう会)の指導を受けて、タモ網を使って魚 をつかまえることに挑戦しました。つかまえた魚やエビ、虫などの水生生物を水槽に入れ、みんなで観察。佐藤さんから水生生物の特徴や、おもしろいエピソー ドを教えてもらいました。

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名古屋市楠図書館のみなさん

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父兄も多数参加しました

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一人ずつタモ網をもらって「がんばろう!」

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佐藤さんから網の使い方を教わる子どもたち

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「何がとれたかな?」「いっぱい、いるね」

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夢中になってガサガサを楽しみました

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 「カダヤシやブルーギルなどの外来種が増えてしまったので、日本に古来からいるメダカが減っています」「アメリカザリガニと同じように見えても、手が小 さいのはエビ類なんだよ」などなど、佐藤さんの説明に、父兄の皆さんから「とても良い勉強になりますね」と喜びの声があがりました。

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 川にいた大きなコイをさわらせてもらって「ぬるぬるするね」「すっごく大きい」と子どもたち。またとないチャンスに、最初は少しこわがっていた子どもた ちも大喜び。また、透視度計を上からのぞき込んで、水道水と矢田川の水の透明度を見比べる、透視度比較調査も体験しました。

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参加者全員での記念撮影

 「河川事務所さんのおかげで、有意義な自然観察会ができました。」(主催者)、「大人の私たちも楽しかったです。」「また参加したいですね。」(参加 者)など好評をいただきました。

●平成25年8月29日(木) 晴れ 気温31℃
 水温27℃   水質調査 pH8.0(パックテスト)  COD20(パックテスト)

●捕れた生物(23種類)
コイ、フナ、オイカワ、タモロコ、ニゴイ、カダヤシ、ブルーギル、カマツカ、ドジョウ、シマドジョウ、スミウキゴリ、ヌマエビ、テナガエビ、スジエビ、ア メリカザリガニ、ヒメガムシ、ヤゴ(はぐろとんぼ・しおからとんぼ・こおにやんま・いととんぼ)、アメンボ、イトアメンボ、ウシガエル

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カダヤシ・アメリカザリガニ
ウキゴリ・タモロコ