「企業が取り組む自衛水防」勉強会を開催しました ~水害に強い企業を目指すために~

 国土交通省では、地域の水防を担う自治体と連携しつつ、自衛水防に取り組む企業に役立つ洪水や雨量に関する情報を提供するなど、浸水被害の軽減及び地域の水防力の強化に努めています。
 今回、初めての試みとして、水害で甚大な被害を生じる可能性がある企業の防災担当者の方を対象に治水対策の現状と実施すべき対策について説明・意見の交換を行い、企業の水害対策のレベルアップを図り、水害発生時の企業の損害をできるだけ減らすための勉強会を開催しました。
 勉強会の第一部では、濃尾平野の地域特性や洪水・高潮等のメカニズム、事務所ホームページ等から水防災に関する情報を得るためのツール、企業における水害対策の必要性について基本的なことを中心に説明しました。清須市の会場では、平成12年の東海豪雨の被災地であったため内水・洪水を中心に、蟹江町及び名古屋市港区の会場では昭和34年の伊勢湾台風の被災地であったため高潮を中心に話題提供を行いました。第二部では、企業の方の意見が出やすいように、地域のまとまり毎に企業参加者を10名程度のグループに分け車座のように座り同じテーブル上で洪水ハザードマップや治水・地形分類図等を利用して参加した各企業の立地している場所を地図上に付箋を貼り浸水深を実際に書き込み各企業が立地している場の再認識を行ってから、企業が想定している避難経路や水害対策、水防資材の備蓄などを順次発表、河川管理者への質問や情報交換を行いました。
 3会場で64社86名と多くの方に参加いただき、企業の自衛水防に対する関心度の高さが伺えました。終了時の参加者アンケートでは「絵や紙だけで見ているより説明しながら聞けたので良く理解できた」、「他の企業の方との意見交換は有意義だった」「今後も継続して欲しい」など好感触の意見を多く頂きました。

●勉強会の開催日時・場所

7月9日(火) 清須市 みずとぴぁ庄内 会議室
7月18日(木) 蟹江町 中央公民館(蟹江町役場横) 会議室
7月26日(金) 名古屋市港区 中部地整 港湾空港部 会議室

活動状況01
蟹江会場での受付風景

活動状況02
蟹江会場に集まった37名のみなさん

活動状況3
挨拶する下家副所長

活動状況4
パワーポイントを使って説明する臼田課長

活動状況5

活動状況6

活動状況7

活動状況8

3つのグループに分かれ、職員が中心となって行われた意見交換会の様子