名古屋市立廿軒家小学校の「総合学習」を支援しました

 梅雨も明け、夏休みも間近に迫り、子どもたちが水と親しむ機会が多くなるこの時期。庄内川河川事務所では、小学校の総合学習として子どもたちが安全な環境の下で、川に親しんでもらえるよう魚とりなどを体験する活動を支援しています。こうした体験は、子どもたちが川にいる魚などの水生生物を知ることで、より深く川という自然環境を知ることができる、貴重な機会となっています。
 7月9日、矢田川宮前橋下流右岸の宮前橋緑地で、名古屋市立廿軒家小学校の児童たち(3年生106名、先生4名、父兄7名)が参加して、総合学習が行われました。
 当日は、最高気温37度を超える猛暑日となりましたが、児童たちは元気いっぱいで参加。水分補給に留意することと、安全に川に入るための注意事項を確認した後、指導の庄内川川ナビ歩こう会の佐藤輝彦さんから、ガサガサ網を使っての魚の捕り方を教わり、事前に事務所職員がポールを立ててわかりやすく設定した活動エリア内の水辺で、ガサガサ調査を行いました。

 ●開催場所:名古屋市守山区 矢田川右岸  宮前橋緑地(宮前橋下流200m付近)
 ●支援者:庄内川川ナビ歩こう会 佐藤輝彦氏

活動状況01
まずは支援者、事務所職員からの注意事項をしっかり確認

活動状況02
網係とバケツ係に分かれてガサガサ調査を実施

活動状況03
「お魚がいたよ。逃がさないようにバケツに入れてね。」

活動状況04
投網で捕獲された大きなコイにタッチ

活動状況05
透視度計を使って矢田川の水と水道水の透視度を比較

活動状況06
保護者の方も透視度計に興味津々

 ガサガサ調査終了後は3グループに分かれて、①捕獲した水生生物の観察 ②捕獲された大きなコイに触るふれあい体験 ③透視度計を使った水質調査を実施し、「フナとコイは似ているけれど、ヒゲがあればコイだよ」、「コイの歯は喉の奥にあるので、口の中に指を入れても大丈夫なんだ」、「今日は、清流の女王といわれる矢田川産の鮎も獲れたよ」などなど、支援者たちの説明に、みんな真剣に聞き入っていました。また、自分たちで捕獲した魚に興味深く見入ったり、こわごわながら大きなコイに触ったり、同じように見えても違う川の水と水道水を透視度計で見比べました。
 担任の先生たちからは「普段は、川に入らないようにと指導していますが、今日は川に入れるということで、子どもたちはすごく楽しみにしていました。河川事務所さんのご協力のおかげで、子どもたちが川の生物と親しむ機会が持て、矢田川の本当の良さもわかると思います。」と好評でした。

●平成25年7月9日(火) 晴天 気温33℃ 水温30.5℃ (午前9時時点)
 水質調査 pH9(パックテスト) COD10(パックテスト)

●捕れた生物(20種類)
 コイ、オイカワ、タモロコ、ニゴイ、カダヤシ、メダカ、カマツカ、ドジョウ、ナマズ、ゴクラクハギ、ヨシノボリ、ヌマエビ、アメリカザリガニ、サカマキガイ、ナガオカモノアラガイ、シオカラトンボのヤゴ、アメンボ、ヒメガムシ、ウシガエル、ヒル

捕獲した水生生物の数々

活動状況07

活動状況08
モツゴとオイカワ

活動状況09
ヒメガムシ

活動状況10
アメリカザリガニ

活動状況11
ヨシノボリ

活動状況12
ナマズ

活動状況13
ドジョウ

活動状況14
ヌマエビ

活動状況15
コイ