令和2年1月22日(水)、当知小学校(名古屋市港区)の5年生80名が、庄内川左岸明徳橋下流の当知池周辺の河川敷において、自分たちが来春に受け取る卒業証書の原材料になる、ヨシの刈り取り作業を行いました。
今回で7回目となるこの取り組みは、当知小学校の児童たちが、庄内川河川敷でのヨシ刈りを通じて、地域を流れる庄内川の自然に関心を持ち、地域に対する愛着を育んでもらえるよう、当知学区が主催しているものです。当日は、風が冷たい中にも青空が広がる冬日となりましたが、当知小学校の児童たちは元気に学校から歩いて河川敷にやってきて、学区のみなさんの手厚いサポートを受けながら、安全にヨシ刈りを行いました。また、作業後には学校に戻って、ヨシについて学ぶとともに、ヨシを刈り取ることが藤前干潟の自然保護にもつながることを教えてもらいました。
庄内川河川事務所は、地域で実施されている、こうした様々な取り組みを積極的に支援しています。今回も、子どもたちが安全にヨシ刈り作業ができるよう、実施場所周辺の事前整備や、ヨシの収集作業などを行い、当知学区の取り組みを支援しました。
●日時: | 令和2年1月22日(水) 9:40~12:00 |
●場所: | 庄内川左岸明徳橋下流(当知自然観察池周辺の河川敷)、当知小学校プレイルーム |
●主催: | 当知学区区政協力委員会、当知小学校 |
●後援: | 大日本印刷株式会社グループ (大日本商事、DNP田村プラスティック株式会社、株式会社DNPロジスティクス、山田兄弟製紙株式会社) |
会場準備
会場には仮設トイレも設置されました
当知学区のみなさんに見守られながら
会場にやってきた児童たち
ヨシ刈りの実施状況
挨拶する当知学区区政協力委員会の犬飼委員長
大矢教頭先生(左側)からヨシを使った卒業証書制作の
すばらしさについて話を聞く児童のみなさん
ヨシとオギの見分け方について説明する
大日本印刷グループの八雲さん
穂先が付いていて茎の中身は空洞なのが「ヨシ」(左)
穂先がなく中身の詰まっているのが「オギ」(右)
児童一人に一人ずつの指導者がつき軍手をして注意深くヨシを刈り取るグループと
刈り取られた枯草の中からヨシを選別するグループに分かれて活動し途中で入れ替わって体験しました
当知学区のみなさんに教えてもらいながら穂先を切り落とすために刈り取ったヨシの穂先を揃える作業にも取り組みました
みんなで刈り取ったヨシはヨシ紙作りに
不要な穂先を切り落として束に
児童の代表者から支援者のみなさんに
お礼の言葉がありました
刈り取ったヨシの束を前に置いて参加者全員での記念撮影
帰校後のヨシ学習
児童たちは、ヨシ刈りを終えて帰校した後、休み時間をはさんでプレイルームに集まり、地球環境にやさしい「ヨシ紙」の話や、葦(ヨシ)という植物のこと、ヨシを使った卒業証書ができるまでの話などについて、大きなパソコン画面で図や文字を使ってわかりやすく説明してもらいました。
また、自分たちで刈り取ったヨシが卒業証書になることに加えて、枯れたヨシを刈り取ることが藤前干潟の自然保護にも役立つことが評価され、藤前干潟を守る「庄内川ペーパー」プロジェクト活動として国連連携事業に登録されていることや、国連日本委員会から「生物多様性アクション大賞」に選ばれたことなども教えてもらいました。
当知小学校のプレイルームで大日本印刷グループの八雲さんから
ヨシと地球環境との関わりやヨシを刈り取ることの意義などについて教えてもらいました
ヨシについて教えてもらった八雲さんに
児童の代表者からお礼の言葉がありました
河川敷会場でもプレイルームでも進行役を務めた
当知学区区政協力委員会の角田さん