小里川ダム3つの役割

小里川ダムは、庄内川水系小里川の岐阜県恵那市山岡町と瑞浪市陶町に、多目的ダムとして、建設されました。ダムは、重力式コンクリートダムで堤高114m総貯水容量15,100,000m3、有効貯水容量12,900,000m3です。洪水調節を行い、河川環境の保全などのための流量の確保を図り、発電を行うことを目的としています。

1.水害を防ぎます

ダムの上流で大雨が降ると川の水量が増えます。その際、下流の川の水があふれないように川の水を一時的にダム湖へ貯め下流の川の水量を調節しています。小里川ダムは計画高水流量1,000m3/sのうち880m3/sを洪水調節し、東濃地域、尾張地域の水害の軽減を図っています。

2.川の環境を守ります

川の水量が極端に少なくなると川の生き物などがすみにくくなってしまいます。また、川の水は昔から流域の人々に使われていますが、川の水量が少ないと安定して取水できなくなります。そこで、いつでも川にちょうど良い水量が流れるようダムから水を流しています。

3.電気をつくります

中部電力(株)によってダム直下に設けられた「小里川発電所」により、小里川ダムの最大使用水量3.0m3/s を利用して、最大出力1,800kWの水力発電を行います。これは、一般家庭で約600 世帯分の電力となります。

水力発電は環境にやさしい発電方法です。

水の循環サイクルを利用した水力発電は、近年求められている低炭素社会や循環型社会などに則した環境にやさしい発電方法です。



小里川発電所