ダムの管理② 緊急(洪水)時の管理

大雨は河川の水を増水させ、時には流域に浸水による水害被害を発生させます。小里川ダム管理支所は、刻々と変化する気象情報や河川状況、ライブカメラによるモニター監視や現場の巡視などによって得られたデータを基に洪水調節の時期や放流量を決定し、ダムの放流ゲートを操作。上流から流れ込む川の水を一時にダム湖にため、安全な量だけを下流へ流すことで、浸水被害を未然に防いでいます。

24時間監視が必要な緊急時には仮眠室で職員が待機します。

洪水時の管理手順

①災害対策支部の設置
大規模な洪水が発生した場合に設置します。災害対策支部や関係自治体と協力し、水防活動を行い被害を最小限にとどめます。
②ダムの現状把握
ダム湖への流入量、ダムからの放流量、雨量などの現状を適宣把握します。
③情報の入手
刻々と変化する気象状況や河川水位などを把握します。
④モニター監視、現場巡視
ダム本体はもちろん周辺地域を巡視し現状の把握や異常箇所の確認を行います。
⑤関係機関への通達
洪水調節を行うときには、関連市町村などにFAX や電話で知らせます。緊急時には防災無線が活躍します。
⑥ゲート操作
必要な場合、遠隔操作でゲートを操作し、ダムからの放流を行います。

⑦記者発表(洪水終了時)
雨が止み浸水被害の危険がなくなったら洪水時の管理業務を終了し、新聞社やテレビ局などへ災害状況や洪水調節などのデータを提供します。