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CFRD(しーえふあーるでぃー)
Concrete Face Rockfill Dam(コンクリート表面遮水壁型ロックフィルダム)の略。均一型のロックフィルダムの上流面を、コンクリート板で覆って遮水したダム型式のこと。
DWL(でぃーだぶりゅーえる)
Daily Water Levelの略。ダムの設計において、計画上の洪水よりも大きい洪水(200年に1回程度)が発生してもダムが壊れないための最大規模の最高水位のこと。
ELCM(いーえるしーえむ)
Extended Layer Construction Methodの略。コンクリートダムの合理化施工法の一つ。コンクリートダムを打設する際、できるだけ継目を設けずに大きな範囲を一度に打設する工法。中・小規模の重力式コンクリートダムの主流の工法となっている。
GPS(じーぴーえす)
Global PositioningSystemの略。全地球測位システムのこと。アメリカ国防総省が軍事用に打ち上げた衛星からの電波受信によって現在の位置をmm単位で把握することが出来る。現在は測量・カーナビ・携帯電話等にも利用されている。
HWL(えいちだぶりゅーえる)
High WaterLevelの略で、計画高水位のこと。計画高水流量が河川改修後の河道断面を流下するときの水位で、堤防や護岸などの設計の基本となる。
LWL(えるだぶりゅーえる)
Low Water Levelの略で、計画上のダムの最低水位のこと。通常この水位より下の水は利用することが出来ない。
NWL(えぬだぶりゅーえる)
Normal WaterLevelの略で、常時満水位のこと。通常時にダムに貯めることが出来る水位のこと。渇水と洪水の時期以外は常時この水位に保たれる。
PCD(ぴーしーでぃー)
コンクリートダムの合理化施工法の一つ。ダムコンクリートポンプ圧送工法。従来の施工法では、コンクリートをバケットで運搬していたが、この工法では、コンクリートに使用する骨材の最大寸法を60~80mmに抑えること。コンクリートをコンクリートポンプで運搬できる。小規模なコンクリートダムやフィルダムの洪水吐のコンクリートに用いられる。
RCD工法(あーるしーでぃーこうほう)
Roller Compacted Damの略。セメント量を少なくした超硬練りのコンクリートをブルドーザーや振動ローラー等を使用して締め固める工法のこと。
SWL(えすだぶりゅーえる)
Surcharg Water Levelの略。洪水時に、一時的に貯水池に貯める事が出来る最高水位のこと。
あ
アースダム(あーすだむ)
主に土を材料として作られるダムで、貯水池などの小規模ダムによく用いられる。
アーチ式コンクリートダム(あーちしきこんくりーとだむ)
上流側にアーチ型に湾曲したダムで、アーチ部分で力を分散し、両側の岩盤でダムを支える。岩盤の頑丈な谷間にしか建設できない。
アーチ重力式コンクリートダム(あーちじゅうりょくしきこんくりーとだむ)
アーチ式コンクリートダムと重力式コンクリートダムの両方の特徴をもつダム。
アーチダム(あーちだむ)
アーチ式コンクリートダムと同じダムのこと。
RCDコンクリート(あーるしーでぃーこんくりーと)
RCD工法で使われる超硬練りのコンクリートのこと。打設の際には振動ローラで締め固める。
アオコ(あおこ)
湖や池がプランクトンの大増殖によって水の色が変化する現象のひとつ。藍藻類によって水面に緑青色の膜ができたり、抹茶をまいたようになるものをアオコと呼ぶ。
アスファルトフェイシングフィルダム(あすふぁるとふぇいしんぐふぃるだむ)
ロックフィルダムの一種。ダム表面にアスファルトを用いて遮水する構造のダムのこと。
網場(あば)
貯水池内に入り込んできた流木などをせき止めるネットのこと。流木などからゲートなどダムの設備を守る。
アバットメント(あばっとめんと)
ダムが取り付けられる谷の両岸の斜面部分のこと。
粗掘削、仕上げ掘削(あらくっさく、しあげくっさく)
基礎地盤に損傷のないようダムの基礎を建設する施工法。掘削計画面手前の0.5m程度の部分までを発破や大型重機で掘削し、掘削面から残りの0.5m程度を、人力やツインヘッダーなどで掘削する。
荒締切(あらしめきり)
仮締切工事の前に、事前に完成させた仮排水路トンネルに上流河川を導くために締切ること。1次締切とも呼ばれる。
暗渠(あんきょ)
上部を開放しない水路のこと。
石積み、石張り(いしづみ、いしばり)
古いコンクリートダムなどには、石を積み重ねて造る石積みや、表面に石を張って造る石張りのものがあり
異常渇水(いじょうかっすい)
水資源計画で想定されている、10年に1度の確率で発生すると考えられている渇水を上回るような渇水を異常渇水と呼。
異常気象(いじょうきしょう)
過去の平均的な気候状態から大きくかけ離れた気象現象のこと。
維持流量(いじりゅうりょう)
河川環境、河川利用、河川管理などに支障が生じないために定められた渇水時においても維持すべき流量のこと。
一級河川・二級河川(いっきゅうかせん・にきゅうかせん)
一級河川とは、国土保全上または国民経済上、特に重要な水系の河川で、国土交通大臣が指定したもの。二級河川とはそれ以外の水系の河川で、都道府県知事が指定したもの。
ウィングダム(うぃんぐだむ)
アーチダムについて、その両岸の袖部の岩盤状況が地形・地質的に基礎として適さない場合に設計された重力構造物のこと。
右岸(うがん)
河川の上流に背を向けて右側のこと。左側を左岸という。
打継目(うちつぎめ)
コンクリートの打継ぎによって生じる新旧コンクリートの境目のこと。
打止め型枠(うちどめかたわく)
面状工法によるコンクリートダムの堤体打設の際に、1回の打設の先端の区切りとなる横継目に設置する型枠のこと。
越流(えつりゅう)
水が堰や堤防の上端を上流側から下流側へ越えて流れること。
堰堤(えんてい)
貯水・治水・砂防などのために河川を横断して設けられる構造物のこと。現在では「ダム」という用語が使われることが多くなっている。
オリフィスゲート
ダム堤体の上下の中間に設置されるゲートのこと。堤体の下部にコンジットゲート、中段にオリフィスゲートといった組み合わせが多く見られます。
温水現象(おんすいげんしょう)
春から秋にかけてダム湖表層部の水温が高くなると、表層部と下層部の水の密度の違いにより、水温成層と呼ばれる垂直方向の層が形成され、暖かい流入水は表層に流れ込み、下層は冷たいままで維持される現象(冷水・温水現象)がおこる。このような現象が起きると、ダムの放流口の位置によって放流水と河川水との間に温度差が発生し、下流河川の生物や農業に影響を及ぼすことがある。小里川ダムではそのような被害を防ぐため選択取水施設により適切な水温の層から取水するなどの対策を行っている。
温度応力(おんどおうりょく)
温度分布の不均衡や、温度の上昇・下降に伴って生じる体積変化が外部から拘束された場合に発生する応力のこと。ダム建設において、寒い時期に打設したコンクリートは、内部は水和熱のため膨張しようとするのに、外側は冷たい外気に触れ縮まろうとするため温度応力が発生します。これを放置するとクラック(ひび割れ)発生の原因になってしまうため、クーリング(コンクリート材料または打ち込み後のコンクリートを冷やして温度を一定以下に保ち、温度応力によるクラックの発生を防止すること)などを行う。
か
外水(がいすい)
"豪雨時に降った雨が自然に川へ排水できなくなって堤内地(洪水氾濫から守られている住居や農地のある側)に雨水がたまって氾濫することを内水氾濫と呼び、氾濫した水のことを内水と呼びます。それに対して堤外地(堤防に挟まれて水が流れている側)流れる川の水のことを外水と呼び、外水による氾濫を外水氾濫と呼びます。
拡張レヤ工法(かくちょうれやこうほう)
コンクリートダムの合理化施工法のひとつで、施工設備などの許す範囲内でできるだけ継目を設けずに大きな範囲を一度に打設する工法のこと。中・小規模の重力式コンクリートダムの主流の工法となっています。
確保水位(かくほすいい)
複数の利水目的を持つダムで、その目的(上水やかんがい等)に支障を与えないために確保することになっている水位。確保水位によって確保される容量を、確保容量という。
嵩上げ(かさあげ)
構築物(ダム)の高さを増すこと。
河川維持用水(かせんいじようすい)
河川環境、河川利用、河川管理などに支障が生じないために、渇水時においても維持すべき流量のこと。維持用水または維持流量ともいう。
河川管理者(かせんかんりしゃ)
一級河川、二級河川及び準用河川の管理を行う者のこと。河川の種別に応じて国土交通大臣、都道府県知事あるいは市町村長が河川管理者となります。
渇水(かっすい)
雨が降らなかったり少なかったりして河川などの水が涸れること。ダムなどの水資源開発施設の計画は、おおむね10年に1回程度発生すると想定される規模の渇水を対象に、安定した取水が行えるよう計画されるのが通常です。
渇水対策容量(かっすいたいさくようりょう)
異常渇水時においても最小限必要な生活用水、都市用水などが取水できるよう、通常の利水容量とは別途に確保する貯水容量のこと。渇水対策容量を持つダムを渇水対策ダムと呼びます。
渇水調整(かっすいちょうせい)
異常渇水などにより、通常通りの取水が困難になった際に、被害をできるだけ少なくするために水利用者相互で調整を行うこと。
渇水流量(かっすいりゅうりょう)
年間を通じて355日間はこの値を下回らない河川の流量のこと。
仮締切(かりしめきり)
ダムの堤体築造の際に、河川を堰き止めて仮排水路に転流するためや、下流からの逆流を防ぐために上流もしくは下流を仮設構造物により締切ること。
仮排水路(かりはいすいろ)
ダムの堤体建設の際に、川の流れを従来の位置から一時的に付け替えて、水を下流に流すために工事中にだけ使われる仮の水路のこと。
河流処理(かりゅうしょり)
ダム本体工事の施工箇所について、水が流れていると工事が出来ないため、本体工事施工前に水路などを築いて水の流れを変更すること。
岩級区分(がんきゅうくぶん)
ダムの基礎地盤の硬さを示す等級区分のこと。
監査廊(かんさろう)
ダム堤体内部の通路のこと。小里川ダムでは一般開放されており、自由に見学することができます。
間接流域(かんせつりゅういき)
ダムの中には、流域外の河川のダムなどから水路などにより水を引き込むようなものもあり、そのダム本来の集水区域を直接流域といい、それ以外の河川のダムなどの集水区域を間接流域という。
岩着部(がんちゃくぶ)
ダム堤体が岩盤と接触する部分のこと。遮水性の確保が非常に重要な個所なため、使用材料、施工方法は標準部と区別し、より入念な施工が行われます。
ガントリークレーン(がんとりーくれーん)
2本のレールの上を移動して副ゲートの上げ下げや、移動を行うためのクレーンのこと。
岩盤検査(がんばんけんさ)
設計段階で想定していた岩盤状況が実際に得られているかどうかを確認する検査のこと。コンクリートダムでは打設前にフィルダムでは盛立前に行われ、検査官は原則として河川管理者が行う。
管理所(かんりじょ)
ダムの施設を操作したり、計測・監視したりするなど、ダムの管理を行うための建物のこと。管理棟などとも呼ばれます。通常はダムの近くに建てられます。
既往最大洪水(きおうさいだいこうずい)
過去の洪水記録の中で洪水流量が最大だった洪水のこと。
既往最大流量(きおうさいだいりゅうりょう)
過去の流量記録の中で最も大きい流量のこと。過去最大流量ともいう。
基本高水(きほんこうすい)
基本高水は、流域に降った計画規模の降雨がそのまま河川に流れ出た場合(人工的な施設で洪水調節が行われていない状態)の河川流量をハイドログラフ(流量が時間的に変化する様子を表したグラフ)で表したもので、そのグラフの最大流量(グラフのピークの値)のことを基本高水流量という。
逆調整池(ぎゃくちょうせいち)
水力発電の際に、発電量の調整のために放流量が変化しても、下流の水位変動を安定させるため発電所の下流に設けられた貯水池のこと。
魚道(ぎょどう)
堰やダムによって上流に移動できなくなった魚のための通り道のこと。
クライミングクレーン(くらいみんぐくれーん)
タワークレーンの一種で、建築物が高くなるのに伴いクレーン本体も上っていくクレーンのこと。
グラウチング(ぐらうちんぐ)
漏水等を防ぐために、(grout)空隙目地、ひび割れなどの細かい隙間をセメントペースト又はモルタルなどで充填すること。
クラック(くらっく)
コンクリートの表面に発生する亀裂やひび割れのこと。
クラッシャ(くらっしゃ)
岩石などを破砕する機械のこと。ダムの建設現場では骨材を製造するために、原石山から採取した岩石の破砕に使われる。
グラベルフィルダム(ぐらべるふぃるだむ)
グラベル(gravel)とは砂利のこと。ロックフィルダムのように比較的大きな岩塊を使わず、川で採取された砂利を用いて盛立て(fill)たダムのこと。
グリーンカット(ぐりーんかっと)
面状に打設されたコンクリートは、時間が経つと上面にレイタンスと呼ばれるセメント等の微粒分が浮き上がってくるため、その上にコンクリートを打ち継ぐと、コンクリートの付着が悪く、止水上の問題などが起こる可能性がある。まだ十分に固まっていない段階で、圧力水やブラシを用いた機械でコンクリート上面を薄く削りとり、レイタンスを除去する作業を行うことをグリーンカットという。
グリーンカットマシン(ぐりーんかっとましん)
グリーンカットを行うための機械のこと。打設されたコンクリート表面に高圧の水を吹き付けたり、ブラシでコンクリート表面をこするなどによってグリーンカットを行う。
グリズリ(ぐりずり)
コンクリート骨材用の原石などの大塊を除去するためのふるいのこと。 ダム現場では原石山や骨材製造設備に設置されることが多い。
クレーン(くれーん)
巨大なものや重い物を吊り上げて運ぶ機械のこと。ホイルクレーン、クローラクレーンなどの移動式と、ジブクレーン、門形クレーン、ケーブルクレーンなどの固定式がある。
クローラクレーン(くろーらくれーん)
クレーンをクローラ(無限軌道)付き車両に搭載したもの。軟弱な地盤にも強く、ダム建設現場ではコンクリートを運ぶのに使われる。
クローラドリル(くろーらどりる)
硬い岩石に発破(はっぱ)をかける場合の削孔に使われる機械のこと。クローラ(無限軌道)式の台車の前部に孔をあけるための装置が取り付けられている。
計画高水位(けいかくこうすいい)
計画高水流量が河川改修後の河道(かどう)断面を流下するときの水位のこと。堤防や護岸などの設計の基本となる水位。
計画高水流量(けいかくこうすいりゅうりょう)
ダムや遊水地、放水路等の施設により洪水を調節した後、河道(かどう)により流下させることとした流量のこと。河道改修の基本となる流量。
計画最大放流量(けいかくさいだいほうりゅうりょう)
ダムの洪水調節計画に基づいた、洪水調節時にダムから放流する最大の流量のこと。ダム直下の計画高水流量に相当する。
<ゲートの種類>
■クレストゲート
ダムの堤頂部(クレスト)に設置されるゲートのこと。一般に、異常洪水時にダム天端からの越流を防ぐための非常用ゲートとして使用される。
■ゲート(げーと)
ダムから水を放流するための設備(洪水吐など)に設置される、開閉や流量調節をするための装置のこと。設置場所により様々な種類がある。
■ゲート室(げーとしつ)
ゲートを操作するための施設のこと。
■コンジットゲート
放流管ゲートのこと。堤体中の下部に設置される。クレストゲートとコンジットゲートの両方を備えたダムが多く、それぞれ非常用洪水吐、常用洪水吐として使われる。
■予備ゲート(よびげーと)
ゲートの保守点検などをする時に使用するゲートのこと。
ケーブルクレーン(けーぶるくれーん)
ダムの建設現場などで、道の無い現場に材料やコンクリートなどを運ぶための施設のこと。
ゲリラ豪雨(げりらごうう)
予測が困難な集中豪雨のこと。正式な気象用語でない。
減勢工(げんせいこう)
ダムの放流から下流の河床や護岸などを守るための施設のこと。
原石山(げんせきやま)
コンクリートダムの材料となる骨材やフィルダムの材料となる盛立材を採取するための山のこと。
洪水(こうずい)
一般的に大雨などにより河川が増水や氾濫したりすることをいうが、ダム管理においては一定量以上の流入を指し、貯水池に流入する水量が普段より多いことをいう。
洪水期制限水位(こうずいきせいげんすいい)
洪水調節を目的とするダムにおいて、洪水期(6月中旬~10月中旬頃)に洪水調節に必要な容量確保のために、常時満水位よりも水位を低下させる際に設定されている水位のこと。常時満水位より下にあり、夏期制限水位と呼ぶこともある。
洪水調節量(こうずいちょうせつりょう)
洪水調節用ダム、調節池、遊水地などによって下流に流される流量が減少(調節)された分の流量のこと。
洪水吐(こうずいはき)
貯水池の水を下流に流すために使用するゲート設備のこと。
さ
サーチャージ水位(さーちゃーじすいい)
洪水時に、一時的に貯水池に貯める事が出来る最高水位のこと。
最低水位(さいていすいい)
計画上のダムの最低水位のこと。通常この水位より下の水を利用することは出来ない。
試験湛水(しけんたんすい)
完成したダムに問題がないか確認するために実際に水を貯めて行う試験のこと。
自由越流堤方式(じゆうえつりゅうていほうしき)
一定水位以上になると自然に越流するように造られた越流方式のこと。
重力式コンクリートダム(じゅうりょくしきこんくりーとだむ)
ダム自体の重さで水圧を支えるコンクリートダムのこと。
取水施設(しゅすいしせつ)
ダム湖から取水する施設のこと。
常時満水位(じょうじまんすいい)
通常時にダムに貯めることが出来る最高水位のこと。
常用洪水吐(じょうようこうずいはき)
通常時に、貯水池の水を下流に流すために使用するゲート設備のこと。
水利権(すいりけん)
河川の流水、湖沼の水などを排他的に取水し、利用することができる権利のこと。大きくは「慣行水利権」と「許可水利権」に分けられる。
設計洪水位(せっけいこうずいい)
計画規模よりも大きい洪水が発生しても、ダムが壊れないように設計するために計算に用いる最高水位のこと。
選択取水施設(せんたくしゅすいしせつ)
ダム湖の水深により水温の違う水を選んで取水できる施設のこと。
総貯水量(そうちょすいりょう)
堆砂容量、利水容量、洪水調節容量を全て合計した、ダムに貯める事が出来る最大水量のこと。
た
堆砂(たいしゃ)
ダム湖に流入し堆積した土砂のこと。
堆砂容量(たいしゃようりょう)
ダム湖に一定期間(一般的に100年間)に堆積すると予想される土砂の量のこと。
ダムカード(だむかーど)
国土交通省や独立行政法人水資源機構が管理するダムで配布される、ダムの説明が付いたカードのこと。
タワークレーン(たわーくれーん)
タワークレーンの一種で、建築物が高くなるのに伴いクレーン本体も上っていくクレーンのこと。
湛水延長(たんすいえんちょう)
貯水池の長さのこと。
湛水面積(たんすいめんせき)
常時満水位まで水が貯まった時の水面の面積のこと。
地域に開かれたダム(ちいきにひらかれただむ)
ダムをより開放して地域に密着した施設として利活用すること。地域の活性化を図ろうとする制度のこと。
中空重力式コンクリートダム(ちゅうくうじゅうりょくしきこんくりーとだむ)
重力式コンクリートの一種でダム堤体内に空洞のあるダムのこと。
貯水池(ちょすいいけ)
ダムによってせきとめられた水でできた湖のこと。
堤高(ていこう)
ダム堤体の高さのこと。
堤体(ていたい)
ダム本体のこと。
堤体積(ていたいせき)
ダム堤体の体積のこと。
堤頂長(ていちょうちょう)
ダム天端(頂上)の長さのこと。
堤頂幅(ていちょうはば)
ダム天端(頂上)の幅のこと。
堤頂標高(ていちょうひょうこう)
海抜からのダム天端(頂上)の標高のこと。
天端(てんば)
ダムの一番上(頂上)の部分のこと。
頭首工(とうしゅこう)
河川から水を取り入れるための施設のこと。
導流部(どうりゅうぶ)
洪水吐から流れ出た水を減勢工まで導く水路のこと。
な
内水(ないすい)
豪雨時に降った雨が、自然に川へ排水できなくなって堤内地(洪水氾濫から守られている住居や農地のある側)に雨水がたまって氾濫することを内水氾濫と呼び、氾濫した水のことを内水と呼ぶ。それに対して堤外地(堤防に挟まれて水が流れている側)流れる川の水のことを外水と呼び、外水による氾濫を外水氾濫と呼ぶ。
は
排砂ゲート(はいしゃげーと)
貯水池内に堆砂した土砂を下流に流すためのゲートのこと。
曝気式循環装置(ばっきしきじゅんかんそうち)
空気の吹き込みや攪拌(かくはん)などをして、水中に酸素を供給することで水質悪化を防ぐ装置のこと。
バットレスダム(ばっとれすだむ)
水圧を受ける鉄筋コンクリート製の遮水板を、鉄筋コンクリート製の擁壁で支えるダムのこと。
非常用洪水吐(ひじょうようこうずいはき)
大雨等の緊急時にダムを守るため、洪水を下流に流すためのゲートのこと。
副ダム(ふくだむ)
洪水吐から落下する水によって、下流側が洗掘されるのを防いだり、減勢のためにダム下流側に設置される小型のダムのこと。
ま
や
有効貯水量(ゆうこうちょすいりょう)
ダムの総貯水容量から堆砂容量を除いた容量のこと。ダムに貯める事が出来る最大水量のこと。
揚水式発電所(ようすいしきはつでんしょ)
夜間などの電力需要の少ない時間帯に、原子力発電所などから余剰電力の供給を受け、下流の河川や調整池などから水を汲み上げて、電力需要が大きくなる時間帯に放流して発電する水力発電方式のこと。
余水吐(よすいばき)
洪水吐と同じ意味。発電用ダムの場合は、必要以上の水が流入した際、河川に水を戻すための施設のことをいう。
予備放流水位(よびほうりゅうすいい)
洪水が予想される際に、洪水調節容量を確保するために予め下げておく水位のこと。
ら
流域(りゅういき)
ダムが雨水や雪などの降水を集めている地域のこと。
流水型ダム(りゅうすいがただむ)
堤体下部に設けた穴により洪水を自然調節方式で調節する治水専用ダムのこと。平常時は、穴から水が流れて、水の流れを遮ることがないが、洪水時には、水が貯まり洪水調節が行われる。
流木止め(りゅうぼくどめ)
ゲートなどを守るために、ダム貯水池内に入り込んできた流木などをせき止めるネットのこと。
量水標(りょうすいひょう)
ダム湖の水位を確認するための目盛の付いた設備のこと。
ロックフィルダム(ろっくふぃるだむ)
岩石や土砂を積み上げて造ったダムのこと。