『庄内川ヨシ原探検隊』が開催されました。

●自然体験イベント:庄内川ヨシ原探検隊~南陽大橋付近をボートで探検~
●主催:名古屋市港区役所(生涯学習センター・保健所・まちづくり推進室)
●後援:みなと川まちづくりを考える会・国土交通省庄内川河川事務所
●支援者:庄内川川ナビ歩こう会 佐藤氏

 庄内川河口部では、「水辺の楽校プロジェクト」(注*)によって「安全な水辺の歩行空間と自然体験の場の形成」を目指し整備されています。
 10月23日(日)、名古屋市港区役所主催の「庄内川ヨシ原探検隊」イベントが庄内川河口部の左岸河川敷(南陽大橋付近)で実施され、当事務所が活動支援を行いました。

●自然体験

【庄内川ヨシ原探検隊~南陽大橋付近をボートで探検~】は、この完成区間である南陽大橋付近を拠点として行われました。参加したのは地域の親子10組20名の方々で、Eボート乗船や水辺の生き物観察や珍しいヨシ原の体験、水質調査などを体験しました。

活動状況1
前日までの雨も上がり天候に恵まれました

活動状況2
受付が完了し、今からいよいよイベント開始

●漕いだり、触ったり、検査したり

参加者20人は1~4班に分かれて、いろいろなメニューを体験しました。
 「Eボート乗船」では、庄内川河口域に広がるヨシ原にあるクリーク(編目状の水路)に隠された『お宝』を「宝の地図」を基にさながらジャングルクルーズの様にEボートで探索探検、途中、「カニがいるよ」「風が気持ちいいね」「パドルが重~い」水辺の景色を楽しみながら、みんなで息を合わせてパドルを漕ぐうちに「あ、宝箱見つけた!」ヨシ原に隠されたお宝を見事ゲットしました。

活動状況3
ライフジャケットは、必須の装備です

活動状況4
ドキドキしながらいよいよ出発

活動状況5
ヨシ原に囲まれた狭いクリーク

活動状況6
宝箱をゲットし満面の笑みです

その後、庄内川本川に漕ぎ出します。狭いクリークから出たとたん「オオオ~ッ、広~い!海みたいだ!」「潮風の匂いだよ」「水がしょっぱいよ」思わず感動の声が飛び交いました。

活動状況7
クリークがひらけた感動の一瞬

活動状況8
身を乗り出して水面を観察しました

「水辺のいきもの観察」では、周辺で棲息する生き物や植物などを観察しました。ヨシ原は、人の背丈以上高くなるので普段はなかなか入ることができませんが、この日は特別に散策路をつくり、ヨシ原の中に分け入り、カニをつかまえたり、ヨシに触って茎の強さ、ヨシ原のにおいを確かめたりしました。

活動状況9
ヨシ原の中を探索

活動状況10
見て見て!!色んな生き物がいるよ~!!

水質調査では、pHとCODのパックテスト、透視度調査を体験しました。pHはほぼ中性で良い状態、CODは汚れた状態の数値が出ました。また透視度調査では、水道水と比べて川の水が汚れているとわかりました。河口部の水辺ではカニや貝などが、汚れた水の浄化に一役買っていることを解説され、水辺の生き物の大切さを再認識しました。

活動状況11
パックテストのやり方を教えてもらいます

活動状況12
川の水の透明度が低いことに驚きました

「パドルを漕ぐのは疲れたけど、今日はおもしろかったね」。参加者のみなさんからは好評をいただきました。

平成23年10月23日(日) 晴れ 気温27℃ 水温24℃ pH7.0(パックテスト) COD15(パックテスト) 透視度19cm (前日の雨の影響)

●捕れた生物(スタッフによる捕獲含む)

【お魚の仲間】トビハゼ、マハゼ、アベハゼ、チチブ、ウロハゼ、ビリンゴ、シモフリシマハゼ、ガンテンイシヨウジ、ボラ、カダヤシ

【カニの仲間】クロベンケイガニ、ベンケイガニ、オオユビアカベンケイガニ、アシハラガニ

【エビの仲間】テナガエビ

【その他】ユビナガホシヤドカリ、シジミ、ミシシッピアカミミガメ

*「水辺の楽校プロジェクト」とは
 「水辺の楽校プロジェクト」は、名古屋市港区内の庄内川左岸河川敷(「正徳橋」から「稲永公園」に至る延長約4.5㎞)に整備予定で、「安全な水辺の歩 行空間と自然体験の場の形成」を目指しています。
 現在「正徳橋」から「庄内新川橋」間の2.8㎞で、幅4mの砕石舗装で整備され散策路、および、アクセス階段が完成しています。
 昨年度の完成以来多くの方が普段から朝夕等ウォーキングを楽しまれています、今後も、健康のために「庄内川水辺の散策」をお楽しみください。