●共 催:楠図書館、庄内川川ナビ歩こう会
●自然や生物にふれ自然環境を知る取り組み
当事務所では、子どもたちが川での魚とりや虫取りを通して、自然の感触や匂い、生 き物の生命力に直接触れること。また、水質調査などから生活と自然環境の つながりを実感してもらう機会として、「総合学習」や「川の体験学習」の取り組みを支援しています。
8月5
日(金)に、矢田川ふれあい橋下流右岸『矢田川子どもの水辺』で楠図書館と「庄内川・川ナビ歩こう会」の共催による「矢田川自然観察会」が行われました。
楠図書館では地域との連携を合言葉に、昨年より図書館を飛び出して自然に親しむ夏休みのイベントを積極的に行っており、「去年とても楽しかったので、今
年もぜひ!」と連続応募の親子をはじめ20名(小学校4~6年生12名と大人8名)が参加しました。
矢田川子どもの水辺
魚の隠れている場所や網の使い方など、ガサガサのコツを教わった子どもたちは、わ れ先にと手にタモやバケツを持って水辺をガサガサ探検。結果はなんと24 種類もの生きものを捕獲。参加者からは「街中の川なのに、こんなにいっぱい生物がいるんですねえ?!」「ビックリした!次から次に獲れるんだよ」と付き添 いの大人も子どもも、身近な矢田川の自然の豊かさを実感したようです。
ガサガサのコツを佐藤氏から子ども達に伝授
魚がいそうな茂みの下を狙って
珍しい魚が捕れた?どれどれ
捕まえた生き物をトレーに入れて詳しく観察
捕獲した水生生物の種類ごとに「庄内川・川ナビ歩こう会」の佐藤氏から解説してもらい、「魚についてもっと詳しく知りたかったら図書館で調べよう」と学習 意欲をかきたてていました。
●水の汚れについて考える水質調査生き物調査と併せて、矢田川の水の透視度比較調査も実施。水道水と川の水を入れた 透視度計を並べ、上から覗き込んで水の透き通りの度合いを見比べます。実 際に覗き込んだ参加者は「なんとなくきれいだと思っていたけど、ちゃんと調べると川の水は汚れているんだね」と、実際に見比べた結果に驚いたりしていまし た。
水道水と川の水、実際に見比べると…
最後に記念撮影、また来年
「こんなに身近な所に自然と触れあえる親水スペースが整備され、そのうえ専門的な
知識と安全の配慮も万全の支援活動をしてもらえるのは、本当にありがたい
です」と楠図書館の阪口さん。
「矢田川子どもの水辺」は身近な自然環境を活用した地域の憩いの場としてどなたもご自由にご利用いただるようになっています。また、体験学習等の支援を
ご希望の団体は、庄内川河川事務所にお気軽にお申し込みください。
平成23年8月5日(金) くもり 気温30℃ 水温27℃
○捕れた生物
オイカワ、タモロコ、モツゴ、コイ、フナ、キンギョ、メダカ、カダヤシ、ブルーギ ル、カマツカ、ヨシノボリ、ウキゴリ、ドジョウ、テナガエビ、スジエビ、 ヌマエビ、モクズガニ、アメンボ、ヤゴ(コオニヤンマ・シオカラトンボ・ギンヤンマ・クロイトトンボの幼虫)、ゲンゴロウ一種、オタマジャクシ