●開催場所:庄内川吉根橋下流左岸
●支 援 者 :名古屋市水辺研究会、村松氏、藤森氏
●庄内川の生き物を調べよう
当事務所では、子どもたちが川での魚とりなどを通して、自然の感触や匂い、生き物
の生命力に直接触れることなどから生活と自然環境のつながりを実感しても
らう機会として、「総合学習」や「川の体験学習」の取り組みを支援しています。
9月9
日(金)、庄内川吉根橋下流左岸で名古屋市立志段味西小学校4年生(126名)の「総合学習」が行われ、「名古屋市水辺研究会」の村松さん、藤森さんの協
力
を得て、水生生物調査や水質調査の活動支援を行いました。
自然豊かなフィールドに散らばる児童たち
●専門知識とノウハウで支援
志段味西小学校では毎年4年生になると、総合学習の時間に庄内川で水生生物調査を行っています。「川の中のどこが危険でどこが安全なのかわからないし、
水生生物のことも詳しくないので、水辺研究会や河川事務所の支援がないと、学校だけでは川に入れません。事前の下調べや除草整備も万全で安心です」と引率
の先生は支援に対して信頼を寄せてくださっています。
川の中に立てたポールとロープで示された安全範囲内で、生徒たちは自由にガサガサ
調査に取り組みます。「うわっ、でっかいのが捕れた!焼いて食べられそ
う」「ここ、エビがいっぱいいる!」それまで川に入った経験のない子どもも次第に慣れ、楽しそうにタモ網を使いこなせるようになりました。
合計23種類の水生生物が捕獲でき、村松さんから種類ごとの生態などを解説してもらいました。「ザリガニが大量発生するポイントはどこですか?」「ヤゴ
のいるポイントは?」「庄内川にアユはいますか?」など、生徒たちからの質問も活発でした。
タモとバケツを持って出発!
生き物を一生懸命さがしています
めずらしい生き物が捕まったのかな?
この生き物は、こんな生活をしてるんだ~
次に川の水の透視度調査を行いました。水道水と川の水を並べて上から覗き、濁り具合を比較します。「横から見ると同じなのに、上から見ると透視度が違う ね。川の水って汚れているんだ」川の汚染を考え、川を汚さない生活を考えるいい機会になったようです。
じっくり観察したらかわいいかも!
汚れてないように見えて実は…
平成23年9月9日(金) 晴れ 気温28℃ 水温23.5℃ 透視度61㎝ PH:7.0 COD:8.0 (パックテスト)
○捕れた生物
オイカワ、ニゴイ、フナ、メダカ、カワムツ、スギモロコ、コウライモロコ、カダヤ シ、ブルーギル、カマツカ、ヨシノボリ、ギギ、ドンコ、スジエビ、ヌマエ ビ、アメリカザリガニ、モクズガニ、アメンボ、ヤゴ(ハグロトンボ、コオニヤンマの幼虫)、カワゲラ、シジミ、ヒル、トノサマガエル