7月6日 水生生物調査

名古屋市立川中小学校の総合学習支援が行われました
●開催場所:矢田川子どもの水辺
支援者:庄内川川ナビ歩こう会 佐藤氏

●自然や生物にふれ自然環境を知る取り組み

当事務所では、子どもたちが川に 入って生物を捕らえる、手でつかむことで自然や生物に親しんでもらうこと。また、水質調査などから生活と自然環境のつながり を実感してもらう機会として、「総合学習」や「川の体験学習」の取り組みを支援しています。

 

7 月6 日(水)に、矢田川ふれあい橋下流右岸『矢田川子どもの水辺』で名古屋市立川中小学校3年生児童52名による総合学習が行われました。
 平成20 年にこの水辺が整備されて以降、川中小学校では総合学習、トワイライト活動などで定期的に水辺を利用しているため、児童の間では「子どもの水辺にはたくさ んの魚がいるよ。ガサガサやって捕まえるんだ。」と、始まる前から楽しみにしていたそうです。

活動状況1 環境整備された矢田川子どもの水辺

●肌で感じる生物への興味

「川にたくさんの生物がいるという ことは、環境がとてもいいということです。今日 はどんな生物が捕れるかな?みなさん、楽しんで捕まえてください。」事務 所スタッフの挨拶の後、児童たちは川に入りました。タモ網やガサガサ網を手に水辺の草あたりをガサガサすると、さっそく「サカナ、入ったぁ!」「カメ、捕 れたたぁ」と、大きな声で成果が上がります。なかには「アメンボ捕れたけど、触るのはイヤ」とおっかなびっくりの児童もいますが、みんなでワイワイやって いるうちに触れるようになりました。生物に詳しいスタッフが確認し、小型水槽に展示していきます。

活動状況2
ガサガサ調査の説明会

活動状況3
どんな場所にいるのかな?

活動状況4
採まえた生き物の説明会

活動状況5
次々に質問の手が!

採取した生物について、庄内川川ナ ビ歩こう会の佐藤さんから解説してもらうと、「そのサカナは何を食べるの?」「フナがメスばかりなのはどうしてなの?」 など、質問がどんどん飛び出します。自分たちで捕った生物に好奇心がわき、もっと知りたくなったようです。

●水の汚れについて考える水質調査

矢田川の水の透視度調査も行いまし た。水道水と川の水を入れた透視度計を並べ、上 から覗き込んで水の透き通りの度合いを見比べます。川の中にいて足下が はっきりと見える川の水でも透視度計の底の標識版の十字が(水の高さ86 センチ以上)濁っていて見えにくいことを確認しました。

活動状況6
水の透明度を見比べています

活動状況7
学んだ事を忘れないでね

















最後に、川遊びをするときの3つの約束を確認し、総合学習時間を終了しました。

1.子どもだけで川に入らない。かならず大人といっしょに行動する。
2.川の中のコンクリート構造物の近くは流れが速いので近寄らない。
3.雨が降った後は急に水かさが増すので、天気予報には十分注意する。

平成23 年7 月6 日 晴れ
     気温31℃ 水温26.5℃ pH7.0(パックテスト) COD12(パックテスト) 透視度86 ㎝

○捕れた生物

オイカワ、タモロコ、モツゴ、コ イ、フナ、メダカ、カダヤシ、ブラックバス、カマ ツカ、ヨシノボリ、ウキゴリ、ナマズ、テナガエビ、スジエビ、ヌマエビ、 アメンボ、マツモムシ、ヤゴ(サナエトンボ・ハグロトンボ・シオカラトンボの幼虫)、ミシシッピアカミミガメ、オタマジャクシ