●開催場所:矢田川 宮前橋上流 左岸
●支援者 :庄内川川ナビ歩こう会 佐藤 氏 、愛知県尾張建設事務所 河川整備課
●川で遊び、川を知り、川を守る心を育てる
当事務所では、矢田川・庄内川などを利用した「総合学習」
「川の体験学習」に対して、支援を行っています。学校教育の一環として、川に生息する生物を採
取・観察することによって川に親しみ、理解を深め、川をきれいにするなどの関心を呼びおこすきっかけにしていただければ幸いです。
6月14日(火)に、矢田川の宮前橋上流で名古屋市立上野小学校4年生児童122名による総合学習が行われました。
矢田川には、子どもの膝ぐらいまでの深さで川の体験をする
ことができる箇所かあります。千代田橋緑地は野球場やテニスコートなども整備されて近隣の方たち
に親しまれており、上野小学校では毎年、この河川敷のまえで総合学習を行っています。
4年生の社会科で『水』について学習するので、普段はプールしか水に触れる機会のない子どもたちに、身近にある本物の川を体験してもらうため、総合学習
が実施されています。
当日は「ガサガサ網」の使い方等の指導の後、さっそく川に入りました。「キャー、水が冷たくて気持ちいい0」。梅雨の晴れ間でときどき川面をさわやか
な風が吹き抜ける絶好のコンディションの中、みんなニコニコ顔で川の中を覗き込みます。
ガサガサ網を水辺の草が生い茂っている下あたりに入れ、足で周辺から追い込むようにガサガサさせます。水から引き上げた網を調べて「アメンボ、ゲッ
ト!」「ヤゴ、捕れたぞ0!」「でっかいテナガエビ、ぼくが捕まえた」「アメンボの大漁じゃん」。採取した生物は生物に詳しいスタッフが確認・分類し、
小型水槽に展示されます。
道具の使い方を説明
待ちに待った川の中へ
何が捕れるかな?
分類し水槽の中へ
●キレイに見える川の水、水道水と比べると?
川から上がって水分補給した後は、アメンボ、オタマジャク
シ、ヤゴ、ヒル、カダヤ
シ、ブルーギル、ブラックバス、テナガエビなど捕獲した生物についてひと
つずつ生態を解説してもらいます。最近では生息が珍しくなったメダカが捕れたのには、スタッフもびっくり。帰ったら図書館やインターネットで詳しく生態を
調べてください、と解説を終えると「もう1回やりた0い!」と子どもたちからアンコール。ガサガサ調査はとても楽しい体験だったようです。
次に、川の水の透視度調査を行いました。水道水と並べて上から覗き込み、濁り具合を比べて見ます。「さっき川に入ったときはきれいだなぁと思ったのに、
水道と比べるとやっぱり汚れているね」。川の汚染を考えるいい機会になったようです。
生物の説明会
底は見えるかな?
最後に、川遊びに関する注意事項を確認しました。天気予報に注意すること、護岸コンクリートの近くは水深が深くなったり流れが速くなったりするので近づか ないこと、必ず大人と同行することなどを約束して終了しました。
平成23年6月14日 晴れ 気温29℃、水温21℃、pH:7.0(パックテスト)、COD:9.0(パックテスト)
○捕れた生物コイ、フナ、カダヤシ、ブルーギル、ブラックバス、メダ カ、カマツカ、ドジョウ、 テナガエビ、スジエビ、ヌマエビ、アメンボ、ヤゴ(ハグロトンボ、コオニ ヤンマ、シオカラトンボの幼虫)、オタマジャクシ、ヒル