「多治見市浸水事前防災行動計画(タイムライン)検討会」開催!! ~第2回タイムライン検討会を実施しました~

 多治見市において、国、県、市、消防団、市民等の関係機関が連携し、大規模水災害に備える事前防災行動計画(タイムライン)を検討するため、岐阜県内では初めてとなるタイムライン検討会が、7月21日に立ち上げられました。この第1回検討会に続く第2回タイムライン検討会が、10月28日に開催されました。

●日 時: 平成27年10月28日(水) 14:00~18:00
●場 所: 多治見市南消防署 (多治見市消防本部) 3階講堂
●参加機関: 多治見市、中部地方整備局 庄内川河川事務所、中部地方整備局 多治見砂防国道事務所、岐阜地方気象台、
岐阜県、岐阜県警察、多治見市消防団、地域住民代表

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検討会の会場風景

●第2回目の検討会を実施
 庄内川河川事務所としては「庄内川タイムライン検討会」に次ぐ2つ目の「多治見市浸水事前防災行動計画(タイムライン)検討会」の第2回目が、多治見市南消防署 (多治見市消防本部) 3階講堂において、参加機関の担当者32名が集まって開催されました。
 始めに事務局長を務める多治見市企画防災課企画部長・水野髙明氏と、庄内川河川事務所・石川事務所長の開会挨拶と、松尾一郎氏の座長挨拶があり、引き続き議事が行われました。

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事務局長として開会の挨拶をする
多治見市企画防災課・水野企画部長

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庄内川河川事務所・石川事務所長の挨拶

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座長として挨拶する松尾一郎氏

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事務局として議事説明をする
庄内川河川事務所・栗林調査課長

≪議事内容≫

1. 多治見市タイムライン検討会設置要綱(案)について
 第1回タイムライン検討会において検討し、修正が加えられた多治見市タイムライン検討会設置要綱(案)が全員一致で承認されました。
2. 第1回検討会の結果と課題について
 第1回の検討会において、ワークショップで出された意見を分類・整理して、過去の災害対応における問題点を抽出し、各組織の災害対応における概要を共有しました。
 課題としては、過去の災害における詳細な対応を記憶している参加者が少なく、議論内容が曖昧となり、詳細な防災行動内容を整理できなかったことが挙げられました。
 課題解決のため目指す方向性としては、過去の例を探すのではなく、大まかな災害想定シナリオを設定し、現時点や将来においてどのような防災行動を取るべきかを『ゴール』として検討することとしました。
3. 検討会の進め方について
 平成28年度の出水期までに、多治見市における浸水事前防災行動計画(平成27年度検討案)を作成できるよう、平成28年3月までに5回のタイムライン検討会の開催を予定し、各回の主なテーマが掲げられました。
4. 多治見市における災害の気象ケースについて
 岐阜地方気象台から、多治見市における伊勢湾台風ほかの主な台風災害の気象状況と、防災気象情報について説明がなされ、その後の質疑応答では、気象警報のリードタイムや量的予測の精度、各種気象情報の持つ意味や活用場面など、タイムライン策定に関連して必要な情報に関する質問や意見交換が行われました。 活動状況5
防災気象情報について説明する
岐阜地方気象台・岡田防災気象官
5. 多治見市タイムライン ワークショップ
『意志決定・防災情報グループ』
確実な行動・意志決定・情報発信を迅速に行うために、行政がなすべきことを考える
『社会基盤グループ』
浸水をできる限り軽減するために、施設管理者の行動を考える
『住民避難・住民対応グループ』
確実な避難を実施するために消防団、住民、行政の行動を考える

 参加者が上記の3グループに分かれ、「想定浸水シナリオに対する防災目的の整理と行動抽出」を共通テーマに設定し、概略的な想定災害シナリオに対し、防災行動の完了目標を設定した上で各グループにおける行動フローの整理を行いました。今回の議論を通じ、防災対応に関する「意思決定」の重要性と意思決定と社会基盤対応や住民避難対応の連動性が目に見える形で再確認されました。


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3つのグループに分かれ行われたワークショップ


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意志決定・防災情報グループの討議、発表

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社会基盤グループの討議、発表

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住民避難・住民対応グループの討議、発表

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ワークショップでの講評を述べる
庄内川河川事務所・舩橋総括地域防災調整官

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ワークショップでの講評を述べる
庄内川河川事務所・瀬古副所長

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今回の検討会の総評を述べる
座長の松尾一郎氏