平成23年9月20日台風第15号による豪雨水害検証会議を開催しました。

平成23年9月20日の台風第15号による豪雨で庄内川流域に5ヶ所ある水位観測所のうち志段味水位観測所と枇杷島水位観測所で、はん濫危険水位を超過しました。このため「庄内川水系河川整備計画」の点検をするための「平成23年9月20日台風第15号による豪雨水害検証会議」を12月2日と12月16日に開催しました。

有識者による委員会を開催

検証委は議長の名古屋大学大学院工学研究科辻本哲郎教授のほか、群馬大学工学部片田敏孝教授、名古屋工業大学工学部冨永晃宏教授、名城大学理工学部原田守博教授、中部大学工学部松尾直規教授、5人で構成。

12月2日の初会議(会場:愛知県東大手庁舎)では当事務所(事務局)が台風第15号による庄内川水系の出水状況、大雨による水害の概要等を説明し、検証を行ないました。

2回目となった16日の会議(会場:名城大学名駅サテライト)では、洪水予報・水防警報などのソフト対策の状況と今回の大雨における避難・水害状況等について事務局から報告し、検証を行ないました。

委員からは「予報警報については今回のソフト対応は大きな問題がなかったが、今後豪雨の中での津波など急激な事態の進展を想定しておく必要がある」、「避難勧告が出た際の行動のしくみなど市民に対する教育が必要。そのためには河川管理者、自治体、市民の3者のコミュニケーションが重要である」、そのほか「県や市との連携を深めつつ、いかに住民と歩調を合わせていくかが課題」等の意見が出されました。

活動状況1
辻本議長のあいさつ
活動状況2
説明状況
活動状況3
宮本事務所長のあいさつ
活動状況4
報告を熱心に聞く傍聴者のみなさん

当会議は一般公開で行われ、約40名が傍聴し、熱のこもった討議に耳を傾けていました。