東海地震・東南海・南海地震
東海地震・東南海・南海地震とは?
どちらもユーラシアプレートとフィリピン海プレートがぶつかり合い、たまった歪みが一気に解消する時におきる「プレート型」地震と言われています。
震源地は、東海地震が静岡県西部・駿河湾一帯、東南海地震が静岡西部沖から紀伊半島沖にかけて、南海地震は紀伊半島沖から四国沖にかけての太平洋です。
いずれも、震度6弱以上の巨大地震で、広範囲にわたる強い揺れと津波による被害が予測され、多くの学者が21世紀前半には必ず発生するとしています。
また、歴史上これまで東海地震が単独で起きたとする記録がはっきりと残されていないため、これらの地震は同時期に起きるだろうとも考えられます。
階級 震度の目安 0 人は揺れを感じない。 1 屋内にいる人の一部がわずかな揺れを感じる。 2 屋内にいる人の多くが、揺れを感じる。電灯などのつり下げ物がわずかに揺れる。 3 屋内にいる人のほとんどが揺れを感じる。棚にある食器類が音を立てることがある。 4 つり下げ物は大きく揺れ、棚にある食器類は音を立てる。 5 (弱) 棚にある食器類、書棚の本が落ちることがある。家具が移動することがある。 5 (強) テレビが台から落ちることがある。タンスなど重い家具が倒れることがある。 6 (弱) 固定していない重い家具の多くが移動、転倒する。立っていることが困難。 6 (強) 固定していない重い家具のほとんどが移動、転倒する。 7 ほとんどの家具が大きく移動し、飛ぶものもある。
強化地域と警戒宣言
東海地震は観測体制の整備で、「地震予知」ができる可能性のある地震といわれています。このため、震度6弱以上の揺れが予想される地域、大津波の来襲が予想される地域(静岡・愛知・三重・岐阜・長野・東京・神奈川・山梨の8都県にわたる174市町村(平成18年4月現在)が「地震防災対策強化地域」に指定されています。
地震観測データに異常が発見され、大地震が発生すると予知された場合、内閣総理大臣が「警戒宣言」を発令します。
警戒宣言が出た時、運転者は
速やかに安全な場所に避難することを心がける。また、「警戒宣言」が発令された場合、以下のような予備知識が役立ちますので、日頃から頭に入れておいてください。
- 高速道路・国道等の主要道路
円滑な交通を確保するため状況に応じて、「緊急交通路」として指定され、交通規制が行われます。
※強化地域内への流入は大幅に規制されます。- 公共交通機関
最寄りの安全な駅等に停車し、運行が中止されます。
東海地震に関する情報について
すべての情報は、自治体の広報やテレビ・ラジオ等を通じて住民の方に伝えられます。
情報名 主な防災対策 東海地震
観測情報
- 防災対策は特にありません。
- 国や自治体では情報収集連絡体制がとられます。
東海地震
注意情報
- 東海地震に対処するため
○ 必要に応じ、児童・生徒の帰宅前の安全確保対策
○ 救助部隊、救急部隊、消火部隊、医療関係者等の派遣準備- 気象庁において、東海地震発生につながるかどうかを検討する判定会が開催されます。
東海地震
予知情報
- 「警戒宣言」が発せられます。
- 地震災害警戒本部が設置されます。
- 津波や崖崩れの危険地域からの住民避難や交通規制の実施、百貨店等の営業中止などの対策が実施されます。