安倍川上流部
安倍川の玉機橋(河口から約23km)より上流145.6km2の流域において、大谷崩をはじめとした重荒廃地からの土砂により引き起こされる土砂災害を防止するため、砂防事業を実施しています。
今年度の主な事業内容
- 大谷山腹工【 ① 】
- 安倍川上流の大谷崩において、斜面侵食、崩壊拡大防止のため山腹工を実施します。
- 土石流危険渓流対策【 ② ③ ④ ⑤ 】
- 梅ヶ島地区(ウラの沢)において、土石流対策のため砂防施設整備(流路工等)を実施します。
- 有東木地区(上有東木沢)において、土石流対策のため砂防施設整備(工事・管理用道路等)を実施します。
- 平野地区(ビワミズ沢)において、土石流対策のため砂防施設整備(堆砂工等)を実施します。
- その他、入島南沢及び上聖沢において砂防堰堤建設に向けた詳細設計を実施します。
- 砂防施設改築【 ⑥ ⑦ ⑧ 】
- 孫佐島砂防堰堤、西日影川砂防堰堤、ウラの沢砂防堰堤の施設改築を実施します。
① 大谷山腹工
概要
日本三大崩れの一つに数えられる「大谷崩(おおやくずれ)」の土砂生産源対策として、斜面侵食、崩壊拡大の防止及び現況裸地の植生の復元を目指し、山腹工を実施しています。
② ウラの沢流路工
概要
梅ヶ島地区のウラの沢は土石流危険渓流であり、上流域では荒廃が進み、不安定土砂が堆積しているため、土石流発生の危険性が高い渓流です。
集落上流域に堰堤を構築しましたが、今年度は安倍川へ合流する流路の一部である、県道を横断するボックスカルバートを含む流路を構築するものです。
③ ④ 有東木地区砂防堰堤工群
概要
上有東木沢の上流域では荒廃が進み、不安定土砂が堆積しており、土砂災害の危険性が高い土砂災害危険渓流です。
有東木地区砂防堰堤工群は「有東木夢プロジェクト」により地元自治会及び静岡市と協働で整備を進めている砂防施設です。
今年度は工事・管理用道路の整備を行います。
⑤ ビワミズ沢砂防堰堤
概要
ビワミズ沢は、非常に急峻で、土砂災害の危険性が高い土砂災害危険渓流です。
今年度は土石流氾濫を抑えるための堆積工及び流路工を整備します。
⑥ ⑦ ⑧ 砂防施設改築
概要
西日影川砂防堰堤、ウラの沢砂防堰堤、孫佐島砂防堰堤を機能向上、機能維持のため改築を実施します。
西日影川砂防堰堤、ウラの沢砂防堰堤については平成28年4月の「砂防基本計画策定指針(土石流・流木対策編)
及び同解説」改定を踏まえ流木止めを設置し、機能向上を図ります。
孫佐島砂防堰堤については、堰堤の水通し天端部及び護床工の機能維持を図ります。