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新丸山ダムの目的

 新丸山ダムは、丸山ダムで行われている洪水調節と発電に、新たに下流の河川環境保全を加えた3つの目的で、より安全で快適な暮らしを支えます。
木曽川で戦後最大となる昭和58年9月洪水と同規模の洪水を安全に流下させます。新丸山ダムにより、昭和58年洪水で大きな被害のあった美濃加茂市・可児市付近の今渡地点で約2.7mの水位低下効果(新丸山ダム完成時の河道を想定)が見込まれ、河川氾濫による浸水被害をなくします。
 河川の流量が少なくなると、川に生息する動植物の生息環境が減少したり、海水が河川を遡上し、水利用に影響を及ぼしたりします。
 この他にも、河川の水質などへの影響も生じます。このため、渇水時には、上流の阿木川ダム、味噌川ダムに加え、新丸山ダムからの補給によって、河川環境の保全と既得取水の安定化に必要な河川流量の一部である40m3/s(木曽成戸地点(岐阜県海津市))を確保します。
 新丸山ダムの建設によりダム湖の水面が上昇することで、丸山ダム発電所及び新丸山発電所における最大出力を188,000kWから210,500kWに増量します。

新丸山ダムの計画

 新丸山ダム建設事業は、木曽川水系河川整備基本方針に定められた基準地点「犬山」の基本高水(*1)のピーク流量 毎秒19,500m3に対し、新丸山ダムの建設される地点における計画高水流量(*2) 毎秒7,100m3のうち、毎秒2,500m3の洪水調節を行います。
*1:基本高水
 洪水を防ぐための計画で基準とする洪水のハイドログラフ(流量が時間的に変化する様子を表したグラフ)です。
 この「基本高水」は、流域に降った計画規模の降雨がそのまま河川に流れ込んだ場合の河川流量を表しています。
*2:計画高水流量
 河道を設計する場合に基本となる流量で、基本高水をダム等の洪水調節施設と河道に配分して求められる流量をいいます。
流量配分図
流量配分図
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