

その昔、中馬街道は三河湾でつくられた塩を山間部へ運ぶための「塩の道」でした。 矢作川を川舟で上り、古鼠(ふっそ=現豊田市)で荷揚げされた塩は、足助の塩問屋で荷直しされ、信州方面へ中馬によって運ばれていました。中馬とは、江戸時代の中ごろ、信州でつくられた馬の背で荷物を運ぶ人々の組合のことです。
現在、中馬街道は国道153号となり、地域の骨格をなす幹線道路として、生活、産業、観光を支える役割を担っています。この国道153号の豊田市中心市街地から長野県の県境までのエリアが、風景街道として登録された「塩の道・中馬街道」です。
訪問ポイント
- 沿線上には新しさやなつかしさを感じる見どころが盛り込まれています。
- 中馬街道の宿場町として栄えた足助もそのひとつで、往時を偲ばせる古い町並みや史跡を舞台に、「中馬のおひなさん」や「足助まちじゅう博物館」「たんころりん」など、数多くのイベントが住民主導により企画・運営され話題となっています。
- 紅葉の名所として知られる香嵐渓の「もみじまつり」では、お茶会、足助まつりのおはやし、和太鼓の演奏などが催され、夜にはライトアップされた飯盛山の紅葉が見事に浮かび上がります。
- この他、カヌーやボートが楽しめる勘八峡、豊田市のランドマークである豊田スタジアムなどの人気スポットがあります。
活動ポイント
- エリア内では沿線住民や事業所が愛・地球博を契機に始めた、花のあるまちづくり「フラワーロード事業」などの地域活動にも力が入っています。
- 地域の「歴史・未来」、「もてなしの心」、奥三河の原風景である豊かな「自然」を保存・継承・活用し、「塩の道・中馬街道」の復古・再生、新たな交流空間の創造を目指し、多彩な活動を展開しています。
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