土砂災害

台風による土砂災害

平成16年10月9日、台風22号が伊豆半島に上陸。
各地で最大1時間降水量50mmを越える大雨が降りました。
この台風により、狩野川直轄砂防管内では多くの土砂災害が発生し被害が出ました。

平成16年台風22号による被災

主な台風による被害状況

発生年月/災害名 災害箇所/災害状況
安政6年7月23日
未の満水
●大仁町 等
狩野川は約7m増水。上流からの流出土砂が堆積し、一面の石原となる。
明治40年8月23日
●沼津市、韮山町 等
田方平野では一面の泥海となり、狩野川下流の函南町では浸水が7日間にも及ぶところもあった。下船原地区で崩壊。
明治43年8月10日
●沼津市、函南町、韮山町 等
韮山町・四日町で約15cmの床上浸水の被害。船原地区最上流部にある岩下堤防が決壊したため大洪水が発生。
昭和13年7月1日
●沼津市、函南町 等
狩野川増水は4.4mに及んだ。千歳橋、松原橋、黒瀬橋、御園橋は流出。床上浸水4,383戸、床下浸水4,927戸。
昭和16年7月21日
●田方郡、沼津市、三島市 等
床上浸水1,880戸、床下浸水2,775戸。
昭和23年9月16日
アイオン台風
●三島市 等
床上浸水1,962戸、床下浸水3,680戸。
昭和33年9月26日
狩野川台風
●伊豆地方全域
死者684人、行方不明者169人、負傷者735人、家屋全壊261戸、流出697戸、半壊647戸、床上浸水3,012戸、床下浸水2,158戸。
昭和34年8月12日
台風7号
●中伊豆町等
家屋全壊128戸、流出537戸、半壊644戸、床上浸水1,308戸、床下浸水2,094戸。
昭和36年6月28日
梅雨前線豪雨
●田方郡、三島市、沼津市 等
住家流失29戸、全壊9戸、半壊1,195戸、床上浸水6,608戸、床下浸水6,366戸、非住宅被害918戸。
昭和57年7月31日~8月2日
台風10号
●沼津市、三島市、函南町、修善寺町、中伊豆町、天城湯ケ島町 等
修善寺町224箇所、中伊豆町44箇所、天城湯ケ島町348箇所で被害。
昭和57年9月12日
台風18号
●修善寺町、中伊豆町、天城湯ケ島町
修善寺町377箇所、中伊豆町131箇所、天城湯ケ島町301箇所で被害が発生、家屋被害は103戸に及ぶ。
平成10年8月27日
前線、台風4号
●沼津市、三島市、函南町、韮山町、伊豆長岡町、大仁町、修善寺町
柿沢川、来光川の氾濫により、約440haが浸水した。家屋の被害は、全半壊、床上、床下浸水等、728戸に達した。
平成10年9月14日
台風5号
●沼津市、函南町、韮山町、伊豆長岡町、大仁町、修善寺町
柿沢川の氾濫、狩野川本川沿いでの内水被害により、約330mが浸水した。家屋の被害は、全半壊、床上、床下浸水等、226戸に達した。
平成15年7月4日
集中豪雨
●天城湯ケ島町、中伊豆町等
土砂流出により車2台が土砂に埋まった。ワサビ田等農地被害大。土砂崩落により、登山道流失。
平成16年10月9日
台風22号
●沼津市、伊豆市、伊豆長岡町 等
伊豆市上船原地先で崖崩れにより死者1名。山腹崩壊等により各所で通行止め。管内の住宅被害は、全壊1戸、半壊1戸、床上浸水26戸、床下浸水197戸。

土砂災害を防ぐ

大きな被害が発生した狩野川台風をきっかけに、狩野川ではさまざまな方法で土砂災害を防ぐ取り組みが行われています。
土砂災害をおこりにくくしたり、土石流を途中でくい止めたりする仕組みのことを「砂防」といいます。

砂防施設

砂防堰堤

大雨が降ると流れてきた土砂をため、 土石流がおこらないようにします。

砂防堰堤

床固工

川の中に階段のようなものをつくって流れをゆるやかにし、 川底がけずられるのを防ぎます。

床固工

山腹工

山くずれが起きたところをコンクリートで固めたり 木を植えたりして、くずれにくい丈夫な山にします。

山腹工