経年変化や、異常気象時に備えた維持管理も、道づくりの大切な仕事の一つです。
快適な道路環境を維持するため、国道1号、23号、25号、258号の維持管理を継続的に実施しています。
橋梁、法面、路面、構造物、案内標識、照明柱など道路施設を定期的に点検管理し、誰もが安全・安心に利用していただけるよう、対策が必要な箇所は維持修繕事業を行っています。また、道路施設の長寿命化・予防保全、新技術の活用等により、補修費用の縮減を図っています。
高架橋の点検(橋梁点検車)
現場状況により、梯子、高所作業車、橋梁点検車、画像計測等を組み合わせ最適な点検を実施しています。
ボルト緩みの点検 (合いマーク)
ボルトの緩みを迅速に発見するため合いマークを設置し、 効率化を図っています。
橋梁の高齢化や風雨等の自然環境、大型車交通量等の外的要因等による損傷を補修します。
補修時には、原因の除去、 数年先に劣化が予想される箇所の同調補修などコスト縮減と安全性向上を図っています。
橋梁支承補修
橋梁床版補修
橋梁断面欠損補修
近年、各地で大規模地震が発生しています。 三重県においても南海トラフ大地震が何時発生してもおかしくないと言われています。大規模地震発生時に橋梁の倒壊や落橋の防止、路面段差が生じないように、橋梁の耐震補強を推進しています。
落橋防止システム、橋脚補強
道路を常に快適で安全な状態に保つために、道路パトロールを行っています。通常、通行の支障となる落下物や、汚れや壊れた箇所を発見した時は、必要に応じて即座に補修します。また、台風や地震などの災害時に安全に通行できるかを確認するために各施設の点検に出動します。
大雨、大雪、地震、津波、暴風雨などの異常気象時において、土砂崩れ、倒木、積雪、凍結などにより道路の通行が危険な場合に、交通規制を実施します。また大規模災害時には、緊急車両の進行を確保するため、災害対策基本法により道路管理者が立ち往生車両等の移動を行うことがあります。
異常気象時の通行規制
クレーン移動される立ち往生車両(訓練)
路線名 | 一般国道1号 |
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区 間 | 亀山市関町沓掛~甲賀市土山町山中 |
延 長 | 4.6km |
通行規制 | 連続雨量180mm |
冬期は積雪や凍結の恐れがあるため、積雪計やCCTVカメラで路面状況を監視するとともに、薬剤散布車による融雪剤の散布や融雪パイプによる散水、グレーダー等による除雪作業を行って、通行の安全や確保に努めています。また、インターネットやスマートフォンなどで現地の映像を公開しています。
CCTVカメラ
薬剤散布車による融雪剤の散布状況
路上工事による渋滞の削減は、道路利用者の皆様から改善のニーズが高い項目の一つです。
年末年始や夏休み期間などは路上工事による車線規制を抑制したり、きめ細やかな工事規制調整を行い、路上工事期間の削減に取り組んでいます。
(ただし、緊急を要する工事は抑制期間にも実施することがあります。)
突発事象(落下物処理・交通事故処理・道路災害など)に備えて、365日24時間リアルタイムで道路情報を収集するために、道路情報員を常時待機させる態勢を確保しています。収集した情報は、道路情報板、路側ラジオ、インターネットを通じて、道路利用者の皆様へ提供しています。
安全、快適に利用できる道路空間利用のあり方について「伊勢市内道路空間利用のあり方懇談会」を設置し検討しています。