災害への備え

日頃の心掛けについて

事前の家族会議

「自分だけは大丈夫」という油断からくる日常の備えの甘さが、被害を拡大する最大の要因となります。
日頃から家庭で話し合いましょう。

何事も事前確認!

何事も事前確認
避難場所や避難路を知っていますか。
地区ごとに、緊急・災害時に避難する場所(学校や集会所等)が定められています。"自分の地区の避難場所がどこなのか" "そこへ安全に行くためにはどう行けばいいのか"ということを普段から確認することが大切です
緊急連絡先ノート
事前に必要な連絡先や重要事項などをノートに記入しておき、緊急時に備えておけば安心です。
事前の家族会議
災害はいつ何時起こるかわかりません。いざ災害が起きたときに避難する場所をお互いに確かめ合ったり、災害時の連絡方法を考えておくなど事前の家族会議が役立ちます。

こうして避難してね!

こうして避難してね!
持ち出す荷物はコンパクトに。
避難する時、荷物が多いと行動力が鈍り逃げられなくなってしまうことがあります。必要最低限のものだけを持ち出し身軽に動けることを優先しましょう。
お年寄りや子供を優先しましょう。
避難する時、お年寄りや小さな子供など力の弱い者は危険な目に遭いやすくなります。お年寄りや子供を優先し、落ち着いて行動しましょう。

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家の内外の点検

台風や大雨、強風。あなたの家の風水害対策は万全ですか?
家の中や周囲をしっかりチェックしてみましょう。

家の周囲の点検

家の周囲の点検
屋根
  • 瓦のひび・割れ・ずれ・はがれはないか。
  • トタンのめくれ・はがれはないか。
雨どい・雨戸
  • 雨どいに落ち葉や土砂が詰まってないか。
  • 継ぎ目のはずれや塗装のはがれ、腐りはないか。
外壁
  • モルタルの壁に亀裂はないか。
  • 板壁に腐りや浮きはないか。
  • プロパンガスのボンベは固定されているか。
ブロック塀
  • ひび割れや破損箇所はないか。
ベランダ・庭
  • 鉢植えや物干し竿などの飛散の危機が高いものは室内へ。
窓ガラス
  • ひび割れ、窓枠のがたつきはないか。
    強風による飛来物などに備えて、外側から板でふさぐなどの処理を。

家の周辺の点検

家の周囲の点検
  • 停電に備えて懐中電灯や携帯ラジオの準備を。
  • 気象情報を注意深く聞く。
  • むやみに外出しない。
  • 浸水などの恐れのあるところでは、家財道具や食料品・衣類・寝具などの生活用品を高い場所へ移動。

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非常時持ち出し品リスト

いざというときすぐに持ち出せるように、
日頃から準備・点検しておきましょう。

一次持出品
水災害が発生して避難するときまず最初に持ち出すべきもの。
貴重品
貴重品
懐中電灯
懐中電灯

予備の電池があれば安心。

雨具・衣類
雨具・衣類
ビニル袋(大・小)
ビニル袋(大・小)

給水袋などいろいろな使い道。

非常食
非常食
救急医薬品
救急医薬品

常備薬を忘れずに

飲料水
飲料水
携帯ラジオ
携帯ラジオ

予備の電池があれば安心。

ロープ
ロープ
その他
その他

マッチ・ライター
缶切り・栓抜きなど。

二次持出品
災害復旧までの数日間(最低3日分)を自給自足で生活できるように備蓄しておくと安心です。
食品
食品
飲料水・生活用水
飲料水・生活用水

予備の電池があれば安心。

卓上コンロ・燃料・なべ・やかん
卓上コンロ・燃料・なべ・やかん

予備のガスセットも備えれば安心

その他
その他

毛布・寝袋・洗面用具
トイレットペーパーなど。


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応急手当

応急手当の重要性
けが人や急病人(以下、傷病者)が発生した場合、居合わせた人が手当を正しく速やかに行えば、傷病者の救命効果が向上し、傷病治療の経過にも良い影響を与 えます。いざ、緊急の事態に遭遇した場合、適切な手当を実施するには日頃から手当に関する知識、技術を身につけておくことが大切です。1人でも多くの手当 をできるようにしましょう。
手当の目的
手当の目的は「救命」「悪化防止」「苦痛の軽減」です。生命にかかわる意識障害、呼吸停止、心臓停止、多量出血などの症状を認めた場合には「救命」を目的とした手当が必要です。また、生命に関わらない傷病者には、「悪化防止」「苦痛の軽減」を目的とした手当が必要です。
1. 救命
救命 文字通り、生命を救うことが目的です。手当を行う際はこの救命を目的とした手当を最優先します。
2. 悪化防止
救命 けが人や病気を治すためでなく、現状以上に悪化させないことが目的です。傷病者の症状、訴えを十分把握した上で、慎重かつ適切な手当を行います。原則、薬は医師の指示により使用します。
3. 苦痛の軽減
救命 傷病者に心身ともに苦痛を与えないことが目的です。できるだけ苦痛を与えない手当を心がけるとともに励ましの言葉をかけるようにします。
手当の必要性
救急車が到着するまでに、手当を行うことで傷病者の死亡率が大きく下がります。また、災害時には平常時に比べ、救急車の支援に期待することができませんので、手当の必要性は非常に高いものになります。
1. 自主救護の必要性
救命 自分たちの生命、身体は自分たちで守るという心構えを持つ必要があります。傷病者が発生したらお互い協力しあって救護活動をしましょう。
2. 他人を救おうとする社会が自分を救う
傷病者が発生した時、放置するのではなく、誰かがすぐに手当を行うような社会にすることが大切です。正しい知識と技術を覚えて実行することが大切です。
【参考】応急手当の必要性(カーラーの救命曲線)

カーラーの救命曲線

カーラーの救命曲線

(M.Cara:1981.「カーラーの曲線」一部改変)

この図は、心臓停止、呼吸停止、出血などの緊急事態における経過時間と死亡率の関係を示したものです。例えば、心臓停止では3分間放置されると死亡率が約 50%に、呼吸停止では10分間放置されると死亡率が約50%になります。このことは、緊急事態が重大であるほど早く適切な応急手当をしなければ、死亡者 が増加することを意味しています。
  • 心臓停止後3分で、死亡率約50%
  • 呼吸停止後10分で、死亡率約50%
  • 多量出血30分で、死亡率約50%
 応急手当の開始が遅れても、その意味がなくなるというわけではありません。 早い時間に応急手当が開始されれば、それだけ救命効果が高くなることは当然ですが、開始が遅れたとしても、少しでも蘇生の可能性があれば、その可能性に懸けた積極的な応急手当が望まれます。

救命の連鎖(チェーン・オブ・サバイバル)

チェーン・オブ・サバイバル
 突然に心肺停止した人を救命するためには、早い119番通報、早い心肺蘇生、早い除細動、2次救命処置の4つが連続性をもって行われることが必要です。
 まず、バイスタンダーが119番通報し、心肺蘇生を行うとともに、救急隊が到着するまでの間、心肺蘇生、除細動を行います。この後、到着した救急隊員や医師が、より高度な救急救命処置・治療を継続しながら医療機関に搬送します。
 この4つのうち、どれか一つでも途切れてしまえば、救命効果は低下してしまいます。
 特に、バイスタンダーは、この救命の連鎖のうち最も重要な、最初の3つの鎖を担っているのです。


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