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中部の国際ゲートを代表する名古屋港 |
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社会経済のグローバル化※のなか、日本において、モノづくりなど産業の国際競争力強化が重要な課題です。中部はこれまで、日本のモノづくりの中心であり、世界をリードしてきましたが、我が国の経済が低迷を続けるなか、さらなる国際競争力の強化をめざします。 |
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■低下する日本の国際競争力【主要国の国際競争力の比較図(IMD※)】 |
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アウトカム目標 |
●物流のスピードを向上し、コストの低減を図ります
●空港・港湾へのアクセス向上※など交通機関の連携を強化します
●積極的に情報化技術を活用しながら物流を助けます
●企業が立地したくなるような環境をつくります |
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全国一の自動車輸出入港:三河港 |
安定した水供給を実現する徳山ダム
(完成予想図) |
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アウトカム指標の例 |
●高規格幹線道路※等のI.Cから10分以内に連絡可能な空港・港湾数の増加
●名古屋都市から中部国際空港まで30〜40分、空港を中心として60km圏以内の
主要都市から概ね1時間にアクセス確保
●国際海上コンテナ※貨物の引き取りまでの所要時間とトータル輸送コストの低減 |
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POINT |
産業の国際競争力強化のためには、産業基盤としての社会資本の充実を図り、高コスト構造※の是正、新規産業の創出などに地域をあげて、官民協同の総合的な取組が必要です。
モノづくり中部の先進的な取組が、今後の日本経済の先行きを決定すると考えています。 |
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語句の解説(※印がついた言葉) |
【グローバル化】 |
移動手段の発達や情報化技術の高度化よって、経済活動などが国内だけでなく、世界的な規模に広がっていることです。 |
【IMD】 |
International Institute for Management Development:経済開発国際研究所(スイス)の略。 |
日本は経常黒字や外貨準備高では世界のトップですが、経済成長率、起業家精神の欠如、政府調達の対外開放度、政策の説明能力、国際競争力の観点から見た大学教育の充実度、などの評価が低いため、総合的な国際競争力の順位は低下しています。 |
【アクセス向上】 |
空港・港湾、都市などへ出入りする交通手段について、よりスムーズで快適に行えるようにすることです。 |
【高規格幹線道路】 |
自動車の高速交通の確保を図るために必要な道路で、自動車が高速で走れるような構造の、全国的な自動車交通網を構成する自動車専用道路です。 |
【国際海上コンテナ】 |
コンテナは、貨物とくに雑貨輸送の合理化のために開発された一定の容積をもつ輸送容器で、国際海上コンテナについては、国際標準化機構(ISO)によってサイズや強度が規定されています。 |
【高コスト構造】 |
我が国の企業活動においては、地価・労働賃金・物流にかかる利用料金などのコストが、他国に比べて高いと言われています。 |
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