まんなかビジョン
| もどる |
議事要旨

第17回 国土交通中部地方有識者懇談会【まんなか懇談会】議事要旨


日時 平成19年3月12日(月)15:30〜17:30
場所 銀行協会5階 大ホール


◇本懇談会のとりまとめ結果(須田座長による総括)

今回の議論の中で得られた意見をまとめると、以下のようなまとめとなる。

1.まんなかビジョンの改訂について

中部の将来像について

  • 方向は概ね可とするも、将来像を表現する上では、誰もが分かり易く印象に残る言葉で表現すべきである。
  • 中部の将来像を目指す基本スタンスとそれを実現するための施策間のつながりについて明確に表現し、中部独自の将来像が見えるようにすべきである。
  • 中部の将来像を実現するための施策を推進していく上での具体的な工程を示すべきである。

社会資本整備について

  • もの不足、人材不足の時代が訪れるなかで、これまでの延長線上で施策を考えるのではなく、新たな視点で中部の社会資本整備について議論すべきではないか。特に、「安心・安全・リダンダンシー」は、全ての基盤として欠かす事のできないテーマである。
  • 公共投資は抑制するだけではなく、必要な社会資本の整備への投資は今後も積極的に行っていかなければならない。GDPに対して適切な割合で公共投資は行っていくべきである。
  • 都市が自立可能な基盤づくりを推進していく事が必要である。
  • 中部の果たすべき役割に鑑み、独自の施策、中部で避けられない施策を絞り込む必要がある。
  • 限界集落を限界集落としないためにも、公共交通基盤の整備、情報基盤の整備が必要である。

[各論的な意見]

  • 社会資本整備によって変化するもの(移動時間の短縮等)と変化させてはいけないもの(自然環境等)を整理したうえで、施策を推進する必要がある。
  • 成果重視とした社会資本整備とするためには、成果の分析において多くの評価軸を設け、多面的な分析が行えるようにしていく必要がある。
  • 産業界、経済界等各界の役割分担の明確にし、そこで期待されている役割を明確に示す必要がある。
  • 万博の理念を継承し、その効果を活かすためには地域経済圏として施策とその活用の両面にわたり、その効果が最大限となるように施策を推進すべきである。

◇各委員の発言

水谷委員

  • 将来像を考えていく中では、これまでの延長線上で考えるのではなく、もっと大きな視野で長く将来を考えていく必要がある。現在はものが余っている時代で無駄遣いするのが当たり前の時代であるが、将来的にはもの不足の時代になるのではないか。
  • 例えば、公共施設は造っても足らない状況であり、今後も造っていく必要があるが、政府や自治体の財力の低下で公共投資が縮減されているため、効率よく無駄がないようにという方向になっている。そのような点から、改訂ビジョンの中に維持管理費まで含めたトータルコストの縮減という目標が入っている事は非常に重要な事である。
  • 産業界としては生産力が維持できるのかという事が懸念される。産業界では今後も生産力の増強が必要で、それに資する社会資本整備が必要である。社会資本を整備していく中では、プラスの効果もあればマイナスの効果もある。中部の産業集積を活用し、全国的に利用するという観点で整備を推進すればマイナスの効果も小さくなるだろう。

奥野委員

  • 50年先を見ると人口の減少が加速し、公共投資を行う際は慎重にならざるを得ない。そのため、50年先の何を見て公共投資を行っていくかを議論していかなければならない。
  • 日本のGDPに対する公共投資の比率は、最も高い時で7%程度であったが、それからその割合は縮減されていき、現在ではアメリカ、フランスと同等の3%台となっている。
  • アメリカでは、1950年頃はGDPに対する公共投資の比率は6%程度で、そこから公共投資を縮減していった結果、1980年代に幹線道路や橋、トンネルなどが利用できないほど危険な状況となり、また、水道管やガス管の荒廃も進み、都市機能の荒廃を招いた。その時のGDPに対する公共投資の割合は1%程度であった。
  • 社会資本の長寿命化を図る事も重要ではあるが、アメリカの事例を参考に如何に公共投資を行っていくかという基本的な部分について、今一度考える必要があるのではないか。
  • 限界集落の課題については、今後もさらに議論を重ねていく必要がある。特にこの課題は広域地方計画にも反映される事で、中部として取り組む重要課題の一つである。
  • 限界集落に住んでいる人々が困っている事は、都心の総合病院に通う際、公共交通機関が整備されていない点である。従って、この議論において重要な事は、限界集落のコンパクト化を図る事ではなく、公共交通機関を整備し、届けるサービスの充実を図る事だと考えている。
  • また、そのような地域の活性化を図るという点では、二地域居住の議論はもっと展開されるべきだろう。地域によって限界集落の性格は異なるが、うまくその地域に入り込めればその地域は活性化されるのではないか。
  • 中部における二地域居住を考えると、東京で議論されているような東京と他圏域との二地域居住ではなく、中部圏内の都市と田舎で行われる二地域居住ではないかと考えている。中部の二地域居住を促進するためには、交通基盤の整備、情報基盤の整備、人がうまく入り込める環境づくりが必要である。

松尾委員

  • 中部の社会資本のあり方、役割として何が相応しいのかというところを考える必要がある。そのためには、中部と日本、世界との関係を見定め、日本としてやるべき事に対して、中部として特に注力する事は何かを考える必要がある。
  • これまでは、社会資本をはじめ多くの事を足し算やかけ算で考えてきた経緯があるが、今後は引き算で考えていくべき時代になったのではないか。
  • すなわち、中部の将来像について考えていく中では、これまでのように総花的に考えるのではなく、50年、100年の将来像を見据え、近い将来の5年で具体的にどのような施策が必要になるか、またどのようなストックが必要となるのかを明確にしていくという事である。
  • これまでの経緯を振り返り、位置付けを明確にすれば、中部として行うべき社会資本整備の種類やレベルが明確になるのではないかと考えている。
  • 中部の将来像について重ねられてきた議論のなかで出てきたキーワードを整理した上で、100年先を見据えたビジョンにとって必要な施策の優先順位を明確にして絞り込んでいく必要がある。

小出委員

  • 将来像のフレーズは、コンパクトでインパクトがなければ人々には訴えかけられない。『集まる、交わる、地球を実感』というフレーズで将来像を伝えられるのではないか。
  • 将来像において、「交流」する場という視点は重要だと思う。例えば、ロンドンは特に何もない都市であるが、音楽、絵画、ワインなど一流のものが集まる都市である。中部も同様に外に向けて胸を張って誇れるような文化やものは多くはないが、その何もないという特性を活かしてロンドンのように一流のものが集まる地域を目指すべきではないか。
  • また、地域像を考えるとき、自動車の構造と同じような表現ができるのではないかと思う。中部は、ものづくり産業というエンジンを持っている。また、エアコンやクッションに相当するすばらしい環境に恵まれている。さらに、サイドミラーで表現できるような光るものもある。これらが一体となった地域は他にはなく日本でも重要な地域である。
  • 社会資本整備はその種類によって目的が異なるが、中部の資源を活かし、それらを社会資本で有機的につなげられるような姿を目指していくべきではないかと考えている。
  • 日本のものづくりが大きく発展した要因として、「しっくりくる」、「ザラザラする」などの日本独特の感覚語があったからだと言われている。目指すべき将来像を実現するためには、ものづくりの文化を活かしたものでなければならないと思う。

中村委員

  • ビジョンは、50年、100年先を見据えて議論する必要がある。
  • 海外へ行くと日本の航空行政が遅れているという事を実感する。日本の第一種空港は成田空港、関西国際空港、中部国際空港の3港で、いずれも3,500mの滑走路が整備されている。一方、韓国や上海、シンガポールなどの空港は4,000mの滑走路が整備されており、日本の空港ではアジアのハブ空港としての競争力に欠けていると感じる。
  • そのため、アジアのハブ空港として競争力を高めるためには、中部国際空港に2本目の滑走路を整備し、滑走路は4,000mとする必要があると考えている。これは中部にとっても日本にとっても大きな課題の一つと考えている。
  • 港については、名古屋港は横浜港、東京港を抜いて貿易高日本一となり、大変素晴らしい事である。また、道路網の整備も着々と進められ、非常に充実した地域となった。
  • 今後取り組んでいく課題のひとつとしては、愛知県の交通事故死者数が全国1位という点を改善するために、交通安全対策に注力していく必要があると考えている。
  • また、国内の高速交通網として新幹線が整備されているが、近い将来この代替機能も必要となる事が考えられるため、東京・大阪間を結ぶリニア中央新幹線の整備を進める体制を築いていく事も必要と考えている。

東委員

  • 社会資本整備によって、移動時間の短縮、自然環境の保全など、変わってしまうものと、変わってはならないもの、普遍的でなければならないものがあると思う。その普遍的でなければならないものを如何に維持し、将来に残していくかという事に対して戦略を練っていく必要があると考えている。
  • その中で、将来像を実現するためにさらに加えて欲しい事の一つとして富士山の環境問題がある。日本を代表する普遍的な価値あるものとして加えて欲しい。
  • 今後はITを活用する事で社会基盤、生活基盤に変化をもたらし、我々の生活にも変化を与える事になるだろうと感じている。
  • また、中部は他地域と比較して、環境、観光、物流、産業といった様々な点で優位性のある地域である。広域都市圏の自立戦略をそれぞれのテーマで考える必要があるのではないか。
  • ものづくりについては、物流機能の強化という点で造船業が活況を呈しており、中部には欠かせない要素である。その中で、産業の発展とともに人材育成、技術の継承といった点にも注力すべきだと感じている。

水尾委員

  • 中部の将来像を目指す基本スタンスの表現としては、立体的に惑星のように結びつけられるのが分かりやすい表現ではないか。それらと施策間とのつながりを明確にする事で中部の姿が具体的に見えてくるのではないか。
  • 成果重視という点では、近年では近視眼的に成果を評価しているように感じる。多面的な社会資本整備の成果とするために、中部の相応しい多様な評価軸を設けて成果を評価する事が必要と考えている。
  • 既存ストックの徹底活用という点においては、現在と過去を振り返るだけではなく、維持管理も含めたトータルコストの縮減という観点とともに、今利用できるストックとこれまでに利用できなかったストックを整理し、現在つくられているものが将来的なストックとしてどのように活用されていくのかを描けなければ将来像の実現にはつながらないと思う。
  • 技術の発展・開発の促進という点では、技術力の向上とともにデザイン力の向上も求められるところである。
  • 暮らしについては、安全・安心の観点は必要不可欠であるが、多様な特性を持つ地域が存在する中部において、また、少子高齢化社会の中で、その生活を支える公共交通機関の整備が末端の地域まで行き届いていない現状がある。今後、限界集落に関しては、地域をたたんでいくという議論が出てくる可能性もあるが、公共交通機関の整備は重要であり、現実に即した施策の展開が必要ではないか。
  • 環境・景観の点においては、万博の理念を引き継いでいく事がこの地域の責務であり、自動車から公共交通機関への転換により環境が保全され、環境施策につながっていく。また、日本の原風景が残るところは交流の拠点となりえ、環境・景観と交流という点に関しては、思想的な部分までビジョンに落とし込めればより良いビジョンとなるだろう。

小笠原委員

  • 今後の社会資本整備における重要な視点として、既存ストックの有効活用、維持管理が挙げられる。そのためにはPDCAのサイクルを綿密に行っていく必要がある。特に日本においては今後新たに社会資本を整備していく事が困難と考えられるため、既存ストックの有効活用、維持管理をビジョンに強く反映させる事が重要である。前向きに積極的に対応していく事で中部として相応しい将来像を実現できるのではないかと考えている。
  • この地域の課題は、経済力の維持・発展とともに安全・安心という観点が非常に重要だと考えている。これは、防災、交通、物流などの個々の安全面だけではなく、ハードとソフトを一体的に捉え、地域運営という広い視野で考える必要がある。実現できれば地域価値の向上につながるのではないか。
  • その中で社会資本の役割は、地域の安全・安心を担保する事であり、そのための具体的な施策を展開していく事が重要である。

小澤委員

  • 社会資本が地域経済や暮らしに果たす役割、また、産業界に果たす役割について整理し、議論を行っていく事は非常に重要である。今後、アウトカム目標を設定し、施策を展開する中で、社会資本整備だけでは達成し得ない部分も多々出てくると考えられ、地方自治体、産業界が果たすべき役割も明確にし、ビジョンに反映させていく必要があるだろう。
  • 産業界の発展という観点において、社会資本整備に求められる事は、国際競争力の維持・強化である。その中でこのビジョンが果たしてきた成果として、万博開催を契機に整備された道路網により中部地域の一体感が醸成されたことが挙げられる。今後の社会資本整備においてはこのような成果をさらに発展させるようにしていかなければならない。
    また、日本の物流コストは世界的に見ればまだまだ高い。陸海空を含めた物流の体制を整え、物流コストの削減を図る事が国際競争力の維持・強化につながるのではないか。
  • 危機管理という面で東海・南海・東南海地震を非常に危惧している。既存のインフラが機能しなくなるリスクも考え、日本経済全体を麻痺させないような確実性の高い社会資本整備とリダンダンシーの確保が重要である。
  • 近い将来、労働力の確保が大きな課題となってくるだろう。特に若い世代、女性、外国人の労働力確保のために、国、地域、自治体、企業としての取り組みを考える必要がある。
  • 安全・安心という点では、愛知県が交通事故死者数1位という汚名を返上したい。企業、自治体、住民が果たす役割、社会資本整備が果たす役割を考えていかなければならない。これが実現できれば世界に冠たる地域になれるのではないか。

2.その他の報告事項について

(1)中部地方整備局のインフラビジョン(案)について(紹介)

奥野委員

  • インフラ整備を推進するための方向性は整理されているが、インフラを整備するにあたってはどのような姿勢で臨むのかが重要である。その際、(1)有効的な利活用、立地、規模の検討、(2)PFI等の効率的な整備方法の検討、(3)長く利活用できるよう維持管理の検討が必要で、これらを一体的に考えていく必要がある。
  • 今後議論が必要とされるリニア中央新幹線等の整備は、現在議論がなされている広域地方計画に如何に反映させていくのかを早急に議論し、対応する必要があると考えている。

小笠原委員

  • 維持管理に重点が置かれているが、主要な事業について具体的な地点や金額を示す事ができないのか。
    →中部地方整備局企画調整官
     維持管理について具体的な地点や金額を示す事は不確定要素が多いため現状では試算できない。今後検討が必要と考えている。

中村委員

  • 人にとっての幸せの条件は、「健康・平和・自由」であると思う。ストレスが溜まるよう生活環境は改善すべきである。その中で「安全・安心・アメニティ」といった要素が備われば、中部でもっと多くの人々が生活を営むようになるだろう。
  • 現在多くの外国人労働者が日本で働いており、これは日本人の若い労働力が不足しているとも言え、今後も外国人労働者はさらに増加するだろう。そのため、彼らが快適に生活できるよう、言葉の障壁をなくすようなバリアフリーについても検討が必要ではないかと思う。

東委員

  • 「維持管理・更新投資」という視点はこれからの時代においては大切だと思う。その中で新しい価値観が求められ、美しさやアメニティなどの「質」が求められる時代になったと感じる。知恵と工夫と人の力を借りる事によって対応し、時代に合わせた視点が求められるのではないか。

松尾委員

  • 大交流時代を迎える中で、空港の整備は最重要な装置であり、基盤である。現状の中部国際空港は全体計画の中の一部に過ぎず、さらに事業に尽力し全体計画を実現させなければならない。これには多大な時間を要するが、PR活動も行いつつ、最重要課題の一つとして中部を上げて全力で取り組む必要がある。

水尾委員

  • 「暮らし支えるために」という点では、様々な事をひとまとめにして考えるのではなく、例えば都市と中山間地域とに分けて考えるなど課題を多面的に捉えて考える必要があるのではないか。

水谷委員

  • 今後議論すべき施策については、中部のために重要かと考えれば必ずしもそうでないものもあるが、国のためにという視点で考えれば極めて重要な施策である。重要な施策を行う時は重要でない施策は落とす必要がある。
  • 総花的に行ってきた結果のひとつとして空港の整備が世界の体制から大きく遅れをとっており、そのチェックがなされていない。将来を考えた場合には、重要な施策を行う時は重要でない事はやめるという考え方が重要で、重点を置いた施策への取り組みが必要である。

小出委員

  • インフラ整備によって地域の中枢管理機能が向上した例も見られるが、そうでない地域も見られる。例えば米原や羽島がそうで、新幹線の駅や高速道路のインターが整備されているものの、インフラの整備が中枢機能の整備に連動していない。
  • まちが形成される事とインフラが整備されるという事が時々勘違いされている。そのような歴史をしっかりと踏まえ、今後のインフラ整備に取り組んでいく上では、住民ニーズを把握し、優先順位を明確にした上で取り組んでいく必要がある。

小澤委員

  • 弊社においては、ものづくりのベースは今後も日本の中部に残したいと思っている。そのためには国際競争力の維持・強化を支えるインフラ整備は必要不可欠であり、そのような観点で中部の社会資本整備が行われる事が望ましい。

須田座長総括

[1]インフラ整備に望む姿勢をはっきりとさせる

  • インフラ整備の方向性はまとまっているが、これをどのような姿勢で整備し、利用していくのかが重要であり、有効な利活用ができるようにインフラ整備を進めていかなければならない。

[2]施策のメリハリが必要

  • 「暮らし」という観点でインフラを整備していくためには、都市と中山間地域とに分けて考えるなど、課題を多面的に捉えインフラ整備を推進していく必要がある。
  • 中部国際空港、第二東名、伊勢湾口道路、リニア新幹線等、中部だけでなく日本全国への恩恵に寄与できる事は積極的に整備を推進する一方で、必ずしも急を要さない施策については落とすという事も考え、メリハリのある計画とすべきである。
  • 中部国際空港の整備(第2滑走路等)は「交流」という観点に立てば最重要な施策の一つであるため、それらの具体的計画を実現するために地域をあげて取り組んでいく必要がある。

[3]住み良い社会を築くためのニーズの的確な把握が必要

  • 住み良い社会とするためには、「安全・安心・アメニティ」という観点でインフラ整備を推進する事が重要であり、知恵と工夫で時代に合わせた整備を行っていかなければならない。(2)国土形成計画及び広域地方計画について(座長報告)
  • 計画部会の座長より、中部の広域地方計画は、他地域と比較して先行的に取りまとめられつつある検討が進んでいるとの見解を頂いた。
  • 今後は、連携協議会を設ける北陸とどのような関係を築き、連携していくかも視野に入れ計画を立案していく必要がある。その中では、北陸の情勢を把握し、必要に応じて北陸の代表も交えた議論を行っていく必要がある。

以上


| ↑ ページトップへ戻る |