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社会資本はわが国の近代化に大きく貢献してきました。中部地方には川、港、トンネル、鉄道、発電所など多くの近代化遺産が残されています。近代化遺産には、技術者や先人の苦労、社会的な貢献など歴史的な意義があります。なぜ、その施設を造ろうとしたのか、技術や資源の乏しいなかどのような工夫をしたのか、先人の考えを追体験して、社会資本について共感を覚えるきっかけをつくることができます。
明治21年、デ・レーケの指導で造られた巨石堰堤。堤高約12メートル、堤長約54メートルあり、明治初期の空積石堰堤としては最大規模。現在では近くに「さぼう遊学館」が建てられ羽根谷一帯が砂防に関する学習ゾーンとして整備されている。
三重県四日市市にある現役唯一の鉄道可動橋。
ふだんは開いているが、セメント貨車が通る時だけ閉じられる。
橋は1931年製で産業考古学でも注目されるほど古く、修理の部品なども特注となっている。
熱海市から伊東方面に向かって国道135号線を走っていくと、右側に見ることができる。ローマかギリシャの古い建造物を思わせる洞門で、道路拡幅や崩壊による落石防止のために昭和14年ごろに造られたといわれている。
総延長199メートル、石の間にモルタルを詰めた練石積み工で築かれた、世界的には珍しい窓付きの防波堤。
大堤には設けられた水抜穴から内側の船舶の停泊地に放流するという、ユニークな「潮吹き」の構造を持つ。
平成8年に文化財に指定された。
明治12年に大井川に架けられた日本唯一の有料木橋。
現在の橋は昭和40年に架けられ、橋脚はコンクリート製になった。
全長896.5メートルは木橋としては国内最大級で、時代劇で度々登場することでも有名である。
読書発電所は、大正12年、当時の大同電力(社長:福沢桃介)により建設された。
この発電所は、平成6年12月、近代化遺産として国の重要文化財に指定されている。
指定の対象は、発電所本館、水槽、水圧鉄管、柿其水路橋と南木曽町所有の桃介橋であり、現在稼働中の発電設備が重要文化財に指定されたのは、日本で初めてのことである。
小学 | 3年生 4年生 |
社会 | 身近な地域の特色ある地形を調べる。 電気と自分たちの生活や産業とのかかわりを調べる。 災害及び事故から人々の安全を守る工夫を調べる。 地域に残る文化財を調べる。地域の発展に尽くした先人の具体的事例を調べる。 |
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5年生 | 社会 | 地形や気候などからみて特色のある地域の人々の生活を考える。 | |
6年生 | 社会 | 地域の歴史と社会資本の関係を考える。 | |
中学 | 1年生 | 理科 | エネルギー資源としての水力と、エネルギーの有効な利用が大切であることを認識する。 |
2年生 | 社会 | 国民生活と福祉の向上を図るため、国や地方公共団体が果たしている役割について考える。 | |
3年生 | 理科 | 自然と人間のかかわり方について考察する。 |