整備局トップ > エコ中部トップ > 中部地域の希少動植物 > 中部地域における主な希少動植物一覧表 > イヌワシ
イヌワシ

- 生息域
ヨーロッパ中部〜中国東北地区、アフリカ北部、アラスカ〜アメリカ合衆国西部、メキシコなどで繁殖する。日本には留鳥として生息する。記録のある地域は北海道、本州、佐渡、隠岐、四国、九州である。
- 大きさ・特徴
全長雄約81cm、雌約89cm。翼開張168〜213cm。体の上面は黒褐色で頭上から後は金色、尾はやや灰色をおび、先端に幅の広い黒帯、中央に2〜3本の不明瞭な黒帯がある。
- 習性
険しい山岳地帯に雌雄2羽で生活し、季節による移動はあまりしないが、飛翔力が大きいだけに平地や海岸に出現することある。つがいごとに広い行動圏をもち、その中に採餌場や営巣する場所を含んでいる。餌はノウサギが多いが、他にヤマドリ、キジ、ヘビ、テン、リスなども捕らえる。
- 繁殖等
巣は日本の場合、けわしい断崖の岩棚につくられた例が多いが、高木の枝上の例もある。枯枝を使って皿形の大きな巣をつくり、外径は1.2〜2.2m。産卵期は2月上旬から始まる。1巣の卵数は1〜2個であるが、ヒナは1羽だけ育つのが普通である。抱卵日数は約45日、巣立ちまでの日数は70〜80日。
戻る