〔被災体験を持つ元建設省職員の方の所見(座談会)〕 伊勢湾台風被災後に、被災状況を把握するために踏査したときのものである。 木曽川右岸4.0k附近である。当時の長島町の木曽川右岸は、土砂採取して堤防の嵩上げ・拡幅を行っていた。川面には「よし根土」を吹いたが、天端は土盛りのままであった。写真では、嵩上げ・拡幅した分の盛土が崩れている。 踏査時の調査表には以下のように整理されている。 <10月13日 災害状況調査表> ●堤防の様子/嵩上げ堤か:嵩上げ堤、旧堤部はどうか:健在、法線方向:北北西 ●溢流しているか/部々的に溢流する、その時刻:≒20時頃、溢流の様子:不詳、溢流深(波立):不詳 ●波の来た方向:不詳 ●木の傾いている方向:北北西、何度位(地面に対し):60°、樹種:マツ ●灌木は残っているか:残っている、大きさ:1~3m ●堤内地の家の壊れ方/壁:全部落ちるも上部は部々的に残っている、屋根:健在、柱:直立