〔被災した方の所見(長島町)〕 長島町中央部国道1号を中央に、又木、松ヶ島が見られる。 伊勢湾台風時には、又木に消防団の本部が設置されておリ、消防団が水防団を兼ね5分団が置かれていた。出動部隊からの堤防決壊の連絡は停電のため一切入らず、浸水により破堤を知った。決壊前の堤防は、大型のブルドーザで堤防が押されたように揺れたらしい。出動部隊の中には浸水に流された人もいたが、亡くなった人はいなかった。堤防が出来たため安心して輪中堤を低くしてしまっていたこともあって、長島町では松ヶ島より南部の人が多く被害にあった。避難しようとして外に出た人が浸水に流されて水死し、家内で浸水に気付き二階に避難した人が助かった場合もあった。 なお、長島町の子供達は鈴鹿学園に疎開した。