〔長島海岸堤について:被災体験を持つ元建設省職員の方の所見(座談会)〕 長島海岸堤は当時(被災前)は、木曽川導流堤から長良川河川堤までの間、表法面は練石張りにコンクリートパラペットをつけたもので、裏法面は自然の植生に覆われていた。また、海岸堤の海側は、干潮時には数百メートルの干潟が現れハマグリの採取が行われる様な浅い海であった。堤内は法先に沿って幅数メートル~数十メートルの水路があり、養魚池に使用されていた。この水路の長良川寄りで(現在の長島温泉の位置)天然ガスの採掘が開始されていた。 長島海岸堤の管理者は三重県であり詳細は把握していない。 〔被災した方の所見(長島町)〕 長島町南部の浸水状況であり、長良川左岸堤防、及び長島海岸堤防の破堤部が見られる。 海岸堤防はコンクリートで波返しが付いており、天端は車が通ることも出来た。裏は土盛りであった。伊勢湾台風時は、越波が堤防裏の土を削り、堤内地にコンクリートが倒れ込むように破堤した。