平成17年8月10日
国土交通省中部地方整備局
独立行政法人水資源機構中部支社


お 知 ら せ

1.件 名 雷雨の降雨における阿木川ダムの洪水調節効果(速報)
2.概 要  平成17年8月5日、雷を伴い短時間に強い雨が降り、岐阜県の山間部を中心に激しい降雨に見舞われました。

 木曽川水系阿木川の阿木川ダム流域では、8月5日12時から20時にかけて阿木川ダム流域に累計約70mmの降雨を記録しました。

 とくに、5日19時の時間雨量は約48mm、5日17時から20時までの3時間雨量は約67mmを記録しました。

 この降雨により阿木川ダムの流入量が、5日19時13分に洪水流量(120m3/s)に達し、その後流入量は5日19時41分に最大約223m3/sとなり、約221m3/sの洪水調節を実施しました。

 このことにより、下流基準地点(大門地点)において約1.5mの水位低下があったものと推測され、下流河川の洪水を軽減をしました。
3.雨 量 流域平均雨量 約70mm
       降り始めからの累計値 5日 12時から 5日 20時まで
ダム地点雨量 約62mm
       降り始めからの累計値 5日 17時から 5日 20時まで
4.阿木川ダム
   洪水調節量
ダム最大流入量 5 日19時41分 約 223m3/s
ダム最大流入時放流量 5 日19時41分 約   2m3/s
洪水調節量   約 221m3/s
5.下流基準地点での
   効果推定値
 ダムが貯水池内に洪水を貯留することにより、大門地点での実績最高水位は0.84mでした。

 ダムが貯留しなかった場合の大門地点での水位は、約2.30mと推定されます。(この値は、大門地点の実績流量に阿木川ダム地点の洪水調節量を加算して算出した河川水位の推定値です。)

 その結果、大門地点で約1.5mの水位低減効果があったものと推定されました。

大門地点 阿木川ダム下流約2.5km、木曽川本川合流前5.5kmの地点
        住所 : 岐阜県恵那市東野字下屋下650−1
6.配 布 先 岐阜県政記者クラブ
7.問い合わせ先 独立行政法人 水資源機構 阿木川ダム管理所 所長代理(技術) 牧野 隆
                            電話 0573-25-5295
国土交通省 木曽川上流河川事務所 流水調整課長 大塚 康司
                            電話 058-251-3234
参考資料 ハイドログラフ 【PDF:16K】
洪水調節状況図 【PDF:12K】
大門位置図 【PDF:180K】
ダム位置図 【PDF:584K】